「THAAD」配備に激怒 中国報復に韓国悲鳴 対韓貿易を締め付け  (2/2ページ)

2016.08.25

会談の冒頭、握手を交わす(左から)中国の王毅外相、岸田外相、韓国の尹炳世外相=24日午前、東京都港区の飯倉公館(代表撮影)
会談の冒頭、握手を交わす(左から)中国の王毅外相、岸田外相、韓国の尹炳世外相=24日午前、東京都港区の飯倉公館(代表撮影)【拡大】

 原因は、韓国人向けにビザ発行手続きを一部代行していた中国企業が資格停止処分を下されたこと。中国当局としてはそれまで大目に見てきた審査を厳格化した形であり、表向きは韓国への報復措置ではない。だがこれも「中国の報復」として韓国中を動揺させるには十分だった。

 そのほか韓国各紙は、中国資本の対韓投資にブレーキがかかったと報道。15日には中国に進出中の大手損保会社が当局の監査を受けたことも分かり、憶測を呼んでいる。

 「中国の反応を過小評価した」とも非難される朴政権だが、政界の足並みはそろわない。中国共産党機関紙「人民日報」はTHAAD導入に批判的な韓国野党議員の発言を集中的に報じており、「韓国世論の切り崩しを狙っているのでは」ともささやかれる。

 反韓感情の高まりも韓国にとって頭痛の種だ。

 中国国民の間では「安全保障は米国と手を結びながら、中国で金儲けばかりしている」という反感が浮上しつつある。中国の英字紙「グローバルタイムズ」は4日、28万人対象のアンケートで86%が韓国芸能人の締め出しに賛成と伝えた。

 こうしたことから韓国メディアでは、12年の反日暴動が韓国を相手に再現されるのではという懸念まで台頭している。

 「大国という巨大市場は魅力的だが、うまくいかなくなれば、途端に窮地に立つ。反日で国内の人気を取り、親中で経済を立て直すというのは都合が良すぎる。バランス外交をとらなかったツケが回ってきてしまった」(現地メディア関係者)

 政権終盤を迎え、朴政権は重大な局面を迎えている。

 ■高月靖(たかつき・やすし) ノンフィクションライター。1965年生まれ。兵庫県出身。多摩美術大学グラフィック・デザイン科卒。韓国のメディア事情などを中心に精力的な取材活動を行っている。『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『徹底比較 日本vs韓国』『南極1号伝説』など著書多数。

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。