【中国サイバー事情】ハッカー阻止に究極の技術「量子通信」導入へ 世界初の量子実験衛星の打ち上げ成功に欧米科学者も腰を抜かした… (1/2ページ)

2016.09.11

8月16日、中国・甘粛省の酒泉衛星発射センターで打ち上げられる、量子科学実験衛星「墨子」を載せた運搬ロケット「長征2号丁」(新華社通信=AP)
8月16日、中国・甘粛省の酒泉衛星発射センターで打ち上げられる、量子科学実験衛星「墨子」を載せた運搬ロケット「長征2号丁」(新華社通信=AP)【拡大】

 中国が世界初の量子科学実験衛星「墨子」の打ち上げを16日に成功させ、通信技術の専門家から「スパイ防止の技術開発で中国が飛躍する」(米メディア)と警戒の声があがっている。衛星はハッカーによる機密取得を阻止できる量子通信の実験を行う。国の威信をかけ巨費を投じたプロジェクトにより、中国はサイバー時代の先端テクノロジーで先頭に立つのか−。

 衛星は16日未明、甘粛省の酒泉衛星発射センターからロケット「長征2号丁」を使って打ち上げられた。 「宇宙での量子実験に新たな道を開く」。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は、プロジェクトを統括する中国科学技術大学の潘建偉教授の声を伝え、実験が成功すれば、中国は世界がしのぎを削る新技術の最前線に躍り出ることになると伝えた。

 量子通信は、量子力学の知見を基礎に、盗聴や暗号解読が困難な安全性の高い通信が可能になるとされ、欧米各国などが基礎研究を進めている。仮に通信傍受を試みたり、通信内容を書き換えようとすると、通信内容自体が“崩壊”する。理論的にハッキングはまず不可能とされることから、軍事機関も高い関心を寄せている。

 量子通信の技術開発は欧州や米国、日本などが取り組み、地上での通信実験はすでに行われている。ただ「墨子」のように、宇宙と地上間の通信を介した実験は初めてとなる。

 衛星打ち上げに成功した中国の取り組みについて、ジュネーブ大学のニコラス・ギシン教授は、米紙ウォールストリート・ジャーナルに対し、「中国は量子衛星レースに勝利する公算が極めて高い」と話した。同教授はその背景として、中国が国家プロジェクトとして大規模に開発に乗り出している点に言及している。

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。