【ビジネス解読】韓国海運が崩壊危機 最大手の破綻で国際物流はマヒ 貿易立国も「日中の船頼みに」 (1/3ページ)

2016.09.20

 韓国の海運業界が崩壊の危機にひんしている。同国最大手の韓進海運が8月末に経営破綻したためだ。あおりで国際物流は大きく混乱し、韓国の輸出にも悪影響が及ぶ懸念は強い。韓国内では日中の船に頼らなければ「貿易立国・韓国」も立ち行かなくなりかねないとの嘆き節も聞かれ始めている。

■70隻以上が幽霊船に

 9月11日現在、韓進海運が保有するコンテナ船97隻のうち70隻以上が世界各地の海上で幽霊船のように漂っている。荷役費、燃料費などが支払えず、入港を拒否されているためだ。韓国メディアは、積み荷の総額は約140億ドル(約1兆4000億円)に上り、これらの荷降ろしには計千数百億ウォンかかると伝えている。

 韓進海運を抱える財閥、韓進グループの趙亮鎬会長は私費で400億ウォン(約37億円)の拠出を表明。グループ中核の大韓航空も韓進海運の資産を担保に600億ウォンを拠出する方針を示したが、社外役員から「大韓航空の株主の利益を侵害し、背任に当たる恐れがある」と指摘され、実際に拠出できるかどうかはわからない状況という。

 「貨物が届かない」−。朝鮮日報によると、米ニューヨークのプラザホテルで7日に開かれた米金融大手ゴールドマン・サックスの年次会議「流通業カンファレンス」では、韓進海運の破綻による国際物流の混乱に対して参加企業からこんな悲鳴が上がった。

 米国では11月の最終金曜日に最大のショッピングセール「ブラックフライデー」を控える。このままでは韓国や中国から輸送されるはずだった衣類や玩具がセールに間に合わなくなる恐れは大きい。

 米電子機器メーカーのヒューレットパッカード(HP)の関係者は「韓進海運の船舶にコンテナ500個以上の貨物を積んでいるが、ロサンゼルスの港などに入れない状態だ」として「このままでは市場シェアまで急落してしまう」と嘆いたという。

 昨年、韓進海運が取り扱った約460万TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)のうち韓国の貨物は10.7%にすぎず、残りは中国や米国、日本など外国の貨物だ。それだけに、物流の混乱による被害は世界規模で拡大している。

 中央日報は12日の社説で「緻密な善後策もないまま韓進海運を経営破綻させ、混乱を収拾できない政府の無能さを世界にさらしている」と批判した。

 

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