中国との関係変化望まぬ台湾 米中「一つの中国」騒ぎのウラで盛り上がらず (1/2ページ)

2016.12.28

 今回が今年を締めくくる原稿である。その視点から中国を見たとき、やはり今年から来年にかけて大きなテーマとなる話題で締めくくりたいと思う。それは何か。

 ずばり、ドナルド・トランプ大統領の誕生と米中関係である。

 もちろん来年の中国は5年に一度の大きな人事の1年を迎えるが、このインパクトはそれに勝るとも劣らない衝撃となるはずだ。

 先週の記事でも触れたように、トランプ氏は台湾の蔡英文総統との電話会談に続き、FOXテレビとのインタビューで、必ずしも「一つの中国」を重視しないといった発言をして米中の外交関係者を慌てさせた。

 この原則に簡単に踏み込むトランプ氏の“外交素人ぶり”についてはすでに述べたが、一連の騒ぎの中で、メディアがなぜか見落としている一つの反応について、少し触れておかなければならない。

 それは肝心の台湾がそれほど盛り上がっていないことである。

 私はいま、台湾こそ驚いているのではないかと思う。まるで準備もしていない舞台にいきなり立たされたような戸惑いが彼らの反応の随所に感じられるからだ。

 そもそも、トランプ氏が台湾の現状への同情心や台湾海峡問題に深くかかわってきたことを背景に中国にプレッシャーをかけているわけではない。単に取引材料として持ち出したことが明らかだけに、台湾の反応が複雑になるのも当然だ。

 ここ数年、台湾で「大陸との関係」を問えば、「現状維持」という答えが圧倒的(たいてい80%を超える)であった。

 

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