金で大学生を釣る軍隊 入隊率急増、習氏のこわもて発言と信じていたのに… (1/2ページ)

2017.01.25

中国人民解放軍の兵士。大学生入隊激増の裏には生臭い事情がある(新華社=共同)
中国人民解放軍の兵士。大学生入隊激増の裏には生臭い事情がある(新華社=共同)【拡大】

 ずいぶん矛盾を感じる話である。

 就任以来、「喧嘩ができる軍隊、喧嘩に勝てる軍隊」とか「強軍夢」などと、こわもて発言を繰り返してきた習近平国家主席。だが、その政権下の中国では、大学生の入隊率が急増していると、国民の誰もが信じてきた。

 だが、実態はどうやら少し違っていたようなのだ。

 北京のメディア関係者が語る。

 「そもそも中国では、田舎の若者にとって軍隊はずっと比較的恵まれた就職先でした。しかし、選択肢の多い高学歴の若者にとっては魅力のない仕事です。それなのに、ここ数年は大学生の入隊率が高まり、話題になっていたのです。そして、その理由が実は、入隊と同時に支払われる補助金だったことが分かってきた。何とも、情けない話です」

 金で人材を釣ることはどの国のどの世界にも共通しているが、こと国防意識の高まりとセットで説明されていた入隊率の裏側が「金」であったとなれば、ちょっと情けないといわざるを得ない。

 もっとも日本の視線からすれば、ちょっとホッとでき、かつ多少の共感も得られる話題といえなくもない。

 そして興味深いのが、こんな政権にとっては汚点にもなりかねない話題が、公然と、しかもたくさんの国内メディアで報じられているという事実である。

 例えば、2016年11月4日付の『北京青年報』の記事だ。タイトルは、〈補助金は18万元を超える 大学生入隊率は激増〉。

 記事の中では、昨年、北京の武装警察部隊第15支隊に入隊した新兵のうち、短大以上の学歴を持つ者が半分近い割合にまで達していると報じている。

 具体的には新兵380人のうち、短大卒以上の者が164人。割合にして約43%にまで高まったという。

 
今、あなたにオススメ
Recommended by

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。