セウォル号事故「空白の7時間」を現地取材 口をつぐむ人々 (2/4ページ)

2017.01.29

 事故が起きたのは午前10時。大統領にはすぐに約300人が行方不明と連絡が入ったものの、対策本部に顔を出したのは午後5時を回っていた。国の緊急事態に怠慢があったのではないか。あれから3年が経った今、チェ・スンシルの逮捕を発端とした一大疑獄事件に発展した中で、韓国国民は大きな疑惑の目で、事件を見ている。最大の焦点は、この「空白の7時間」に朴槿恵が何をしていたのか。

 ヘアセットをしていたという説や、親しい男性との密会説、そして『巫女祭り』と呼ばれるシャーマンによる祭祀をしていた説など、さまざまな憶測を呼んでいるが、朴槿恵はすべて否認。しかし、今もって何をしていたかを明確に示すこともない。そこで今、特検(特別検察チーム)が追及しているのは、美容整形の施術を受けていたということだ。

 ソウル市民の男性は「整形の注射を打つのはいい。だけどそれを、いつ、どこで打ったかが問題なんだ」と怒りをにじませる。韓国において、女性が美しくあることは学歴や財力と同じくらいの重要度を持つ。だから、大統領の整形そのものはそれほど問題ではない。しかし、公費を使って、しかも大きな事故の渦中に行っていたとしたら大問題であるというのだ。

 「いつ、どこで」を解明するため、「特検」は2016年12月28日、江南で整形クリニックを営んでいたキム・ヨンジェ医師(56才)の自宅を家宅捜索した。一介の医師が「空白の7時間」に関係していると睨んでいるのだ。

 彼には、青瓦台に入って朴槿恵の皮膚を診断したり、美容注射を打っていたという疑惑があり、さらに空白の7時間にも、施術を行っていたのではないかと言われている。

 キム・ヨンジェ医師のクリニックはホームページもなく、口づてで広がったお金持ちのセレブたちの自宅に往診していたとの情報をもとに、取材を進めると、江南にある雑居ビルに辿りついた。大統領お抱えの整形医であれば、さぞや派手で大きな病院かと思えば、歯科医院や喫茶店の入ったごくありふれたビルの7階でひっそりと看板をかまえていた。入り口にもラグジュアリーな装いはなく、“キム・ヨンジェクリニック”とそっけなく書かれていただけだった。病院内は電気が消えており、インターフォンを押しても、大声で呼びかけても誰も出ない。

NEWSポストセブン

 

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