習近平政権、正男氏暗殺で不快感か 一部官製メディア沈黙で不気味さも

2017.02.16

韓国メディアとのインタビュー後に手を振る、金正男氏=2010年6月、マカオ(AP)
韓国メディアとのインタビュー後に手を振る、金正男氏=2010年6月、マカオ(AP)【拡大】

 【北京=西見由章】中国が一時、事実上の庇護下に置いていた金正男氏が北朝鮮当局によって暗殺された疑いが出ている。中国にとっては2013年に粛清された張成沢氏に続き、「親中派」の北朝鮮人脈が排除された格好で、習近平政権が不快感を抱いている可能性がある。

 そもそも中国側が正男氏に接近したのは、金一族へのパイプとして「改革開放」路線の採用を金正日総書記に働きかけるのが狙いだったとされる。正男氏自身も開放路線の必要性を公言していた。中国メディアによると正男氏は2007〜11年ごろ、マカオでホテル暮らしをするなど、中国当局から半ば公然と“特別扱い”を受けていた。

 正恩氏が張氏を粛清した背景には、異母兄である正男氏を中国がクーデターのために担ぎ出すシナリオへの恐れがあったとされる。

 ただ正男氏はすでに中国の庇護から離れ、北朝鮮の政権中枢への影響力もない。同氏の排除による中国の対北朝鮮政策への直接的な影響はなさそうだ。中国側としては表立った非難もできないため、当面は静観せざるを得ないが、金正恩政権への不信感が高まり、中朝間の関係冷却が一層進む可能性はある。

 正男氏の殺害について、中国国営新華社通信は14日夜に韓国メディアを引用する形で速報し、ネットメディアも大きな関心を寄せている。ただ官製メディアが運営するニュースサイトの中では、事件自体を扱っていないサイトも目立つ。

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