朴氏暗殺の危機 罷免めぐり韓国世論分断…大統領府退去で証拠隠滅疑惑 06年には切りつけ事件も (2/2ページ)

2017.03.14

朴氏は12日、大統領府を去り、車窓から支持者らに手を振った(AP)
朴氏は12日、大統領府を去り、車窓から支持者らに手を振った(AP)【拡大】

  • <p>朴槿恵前大統領の自宅前に集まった報道陣=13日、ソウル(共同)</p>
  • <p>朴槿恵前大統領の自宅前で国旗を持つ支持者=13日(共同)</p>
  • <p>朴槿恵前大統領の自宅周辺で警備にあたる警察官=13日、ソウル(共同)</p>
  • <p>朴槿恵前大統領が自宅に戻ったことを報じる13日の韓国各紙(共同)</p>
  • <p>罷免が言い渡された後、韓国憲法裁判所近くで機動隊と衝突する朴槿恵前大統領の支持者。暴行を受けた共同通信のカメラマンが撮影した=10日、ソウル(共同)</p>

 歴代大統領が家族のスキャンダルに見舞われたことを教訓に、朴氏は妹や弟さえ青瓦台への出入りを厳禁した。家族の代わりを長年の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告が務め、国政介入疑惑に発展したのだが、朴氏は昨年11月の記者会見で「家族の関係も切り、一人で寂しく過ごしてきた。長い縁のあった崔順実氏から助けを受け、つきあいを持っていた」と語った。その言葉からは、「肉親まで切り捨てたのに…」という朴氏の不満が透けてみえる。

 その不満を象徴するかのように韓国世論は分断したままだ。憲法裁の決定が出た10日、罷免反対派の抗議行動で死者が出たことはその表れで、今後も親朴派による運動が続く可能性があり、反朴派の動向も不透明だ。

 罷免に伴い、大統領年金の受給や、両親が眠る国立墓地に埋葬される資格を失った朴氏には、身辺警護はつく。だが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が退任後に自殺したことからも、警護陣が危険を完全に排除できるわけではない。

 朴氏はハンナラ党(当時)党首時代の2006年5月、統一地方選の遊説中、男にカッターナイフで切りつけられた。自叙伝『絶望は私を鍛え、希望は私を動かす』では医師から、「傷が頸動脈のすぐ手前で止まっていたが、あと五ミリでも深かったら三分以内に即死したであろう」といわれたと記されている。

 検察による逮捕・起訴の可能性もある朴氏だが、分断したままの韓国世論の高まり次第では、命の危険の可能性すらはらんでいる。

 
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