反日の文在寅氏、産経元ソウル支局長を援護していたが… (2/3ページ)

2017.03.15

 その筆頭が大統領府の秘書室長を担った文氏です。秘書といえば裏方の印象がありますが、日本の官房長官のようなものだと考えて下さい。日韓外交に影を落とした悪名高い“親日派財産没収法”(※注2)でも文氏は、法律面から成立に向け尽力しました。

 【注2/親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法。2005年制定。日本統治時代に「反民族行為者」とみなされた人間の土地・財産を没収。「法の不遡及の精神」に抵触するとして、批判も多い】

 彼は大統領の名代として多くの会食に出席し、財閥や政治家たちと折衝を重ねました。私は彼がよく足を運んでいた料亭スタッフに話を聞いたことがあります。

 従業員にも腰が低く、気前よくチップを渡したり、庶民に対する礼儀計らいが徹底していた、と。当時からクリーンなイメージで国民人気も高かった。

 盧氏の裏方として汗をかく傍ら、権力者としての欲に目覚めたのでしょう。身内のスキャンダルが発覚し、大統領辞任後に自殺した盧氏の遺志をつぐように、文氏は大統領を目指します。

 ◆鼻持ちならない

 文氏は二つの顔を持っています。一つは庶民に開かれた親しみ深い顔。もう一つは敵対者に時折見せる老練で、冷徹な顔。ソウルの日本人特派員からは、「鼻持ちならない」との声を多く聞きます。いわく(記者会見で)盧氏への都合の悪い質問を、文氏が遮った、と。

 私は2012年4月の総選挙、文氏を釜山で密着ルポしました。有権者の求めに応じて気安くサインをする傍ら、メディアへの警戒心は最後まで解かなかった。

 この選挙で文氏は、保守派に有利な地盤ながら見事当選。その後も経験を積み自信を深めた文氏は、同年12月の大統領選挙に出馬。しかし大接戦の末、朴槿恵氏に敗れてしまう。

 敗因は、投票日直前に保守派(朴派)が繰り広げたネガティブキャンペーンと、ぎりぎりまで追い詰められた保守派の危機感にあると私は思っています。「文氏が大統領になったら赤化統一されてしまう」「この危機を乗り越えるのは朴槿恵しかいない」。対立陣営の叫びが最終盤で高齢の有権者に浸透していきました。

NEWSポストセブン

 
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