「世界で2番目に空気が汚い」韓国、中国PM2・5飛来で“トバッチリ” 政治空白で文句も言えず… (2/3ページ)

2017.04.17

ソウル市がHPで発表している「大気環境情報」。画面はPM2.5による地域別の汚染度を示している日本語版。「悪い」を示すオレンジが結構多い
ソウル市がHPで発表している「大気環境情報」。画面はPM2.5による地域別の汚染度を示している日本語版。「悪い」を示すオレンジが結構多い【拡大】

  • <p>韓国の政治は朴槿恵前大統領の逮捕に発展。一方で、PM2.5による大気汚染も深刻な問題に=3月25日、ソウル(AP)</p>
  • <p>北京の公園で、汚れた空気から守るためマスクをして歩く女性たち(AP)</p>

 このほか、綿状のフィルターを鼻に直接差し込む「鼻マスク」というものの販売量が3倍近くに増加した。携帯して酸素を吸入できる「酸素缶」を買い求める人も増えており、酸素缶の販売量は前年同期の4倍以上に伸びたという。

 PM2.5の余波は食品にも及んでいる。ブロッコリーやセリ、梨といった野菜や果物が「粒子状物質の排出、解毒に効果がある」とされて、販売が「49〜107%増えた」という。

 では、韓国の空を汚すPM2.5の原因は何か。

 中央日報(日本語版)は、「韓国政府は昨年6月に粒子状物質総合対策を出したが、むしろ悪化した」と指摘する。また「政府やソウル市は環境基準の超過が繰り返されているにもかかわらず、農村不法焼却の取り締まりや工事現場のほこり取り締まりなど以外には『特別な』対策を打ち出せていない」と断じ、朴前大統領らの“失政”をここでも糾弾した。

 しかし元凶は、日本の場合と同様、やはり中国にある。

 朝鮮日報は、PM2.5が今年になって特にひどくなっている原因について専門家の話を紹介。「(韓国)国内で排出されるPM2.5が大きく増加したことよりも、風や気圧配置などの気象要因が影響を及ぼしているようだ」、「中国からやって来る移動性高気圧が朝鮮半島周辺で停滞する期間が長引いている影響で、以前よりも大量に蓄積された可能性がある」、「3月15日に中国で全国人民代表大会(全人代)が終わると、中国では大都市にある工場が一斉に操業を再開するため、それによって北京などの大気汚染がひどくなることも一つの要因だろう」などとして、韓国に充満するPM2.5は多くが中国から来たものだとしている。

 中央日報は、韓国環境省の分析として「中国から飛来したものが70〜80%に達する」と報じた。

 PM2.5は韓国からすればまさにトバッチリといえよう。「積極的な環境外交に乗り出し、中国に言うべきことは何でも言わなくてはならない」(中央日報)と主張したくなるのも当然だろう。

 
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