北、新たな工作指示か 韓国大統領選、投票直前に「乱数放送」

2017.05.09

 韓国大統領選の投開票(9日)を控え、北朝鮮が韓国などに潜伏する工作員に暗号を伝える「乱数放送」を実施した。これまでにない新たな内容とされる。北朝鮮に融和的な極左の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補の優勢が伝えられるなか、北朝鮮の工作指令は何を意味しているのか。

 聯合ニュースによると、乱数放送は7日午前0時15分(日本時間)、国外向けラジオ放送「平壌放送」を通じて行われた。4月28日以来で今年に入り、15回目となる。「今から21号探査隊員のための遠隔教育大学金属工学復習課題をお伝えします」とし、「705ページ64番、238ページ64番、807ページ53番」などと2回にわたって数字を読み上げたという。

 内容について、同ニュースは「これまでに放送されたことのない新しいものだった」と指摘し、「韓国大統領選前の放送のため、関心を集めている」と伝えた。

 その大統領選では、親北だった盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で大統領秘書室長などを務めた文氏が優勢とみられている。3日に発表された韓国ギャラップの支持率調査では、文氏が38%で首位を維持し、中道左派の野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補が20%、保守系の旧与党「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補が16%で続く。

 北朝鮮は今回の韓国大統領選で、国営メディアを通じて保守政権誕生の阻止を呼びかけたことがある。7日の乱数放送による命令内容は不明だが、保守派潰しのためのダメ押しの工作である可能性も考えられる。

 

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