北朝鮮、ミサイル発射常態化を画策 2月から9回、命中精度誇示

2017.05.30

29日、ソウルの鉄道駅で、北朝鮮による弾道ミサイル発射のニュースを報じるテレビ (ロイター)
29日、ソウルの鉄道駅で、北朝鮮による弾道ミサイル発射のニュースを報じるテレビ (ロイター)【拡大】

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が29日、3週連続で今年9回目の弾道ミサイル発射を強行した。米国をはじめ、国際社会が発射をやめさせる有効な手立てを打ち出せない中、金正恩(キム・ジョンウン)政権はミサイル技術の向上に向け、発射実験の常態化を狙っているとみられる。 

 「先鋭化した朝鮮半島情勢を最悪の爆発ラインに追い込む危険千万な軍事的妄動だ」

 北朝鮮は28日、米軍が原子力空母カール・ビンソンに加え、空母ロナルド・レーガンを朝鮮半島周辺に向かわせ、合同訓練を行うと伝えられることに談話でこう反発した。

 「米国式虚勢」は通用しないと強調し「挑発者らが正気を取り戻す間もなく、核戦力の多様化、高度化を一層推し進めていく」と主張した。それを行動で示したのが29日の発射だ。

 金日成(イルソン)・金正日(ジョンイル)時代の1984〜2011年12月までのミサイル発射が計31回だったのに対し、金正恩体制に入ってからは5年余りで70回を超えた。今年だけで既に12発目だ。

 今回、日本の排他的経済水域(EEZ)内にあえて着弾させたとみられるのは、命中精度を誇示し、いつでも在日米軍基地を攻撃できると威嚇する意図があるようだ。北朝鮮は「日本も攻撃圏内にある」と繰り返し強調してきた。

 14日に発射した「火星12」のように飛距離に重点を置いた新型ミサイル開発で米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成を目指す一方、今回発射された可能性があるスカッド系列など、実戦性の高いミサイルの発射を織り交ぜ、米国を牽制(けんせい)してきた。

 在韓米軍のブルックス司令官は25日、ソウルでの講演で、金正恩朝鮮労働党委員長が保有するミサイルやロケット砲は「韓国の首都圏にとって大きな脅威」であり、「北朝鮮の兵器体系を事前に攻撃するのは難しい」と述べ、先制攻撃は事実上困難だとの認識を示した。

 トランプ米政権は、空母展開などで軍事的圧迫を強めてはいるが、正恩政権の度重なるミサイル発射に対し、取り得る選択肢がそう多くないのが実情だ。

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