新党結成が明らかになった東京都の石原慎太郎知事(79)は2月にも、連携相手に想定している橋下徹・大阪市長(42)や大村秀章・愛知県知事(51)と会談。“国獲り”に向けて大きく動き出す。「東京より国家が大事」と国政転出もにおわせた石原氏は、次期衆院選で橋下氏と組み首相の座を狙うのか。中央政界は戦々恐々だ。
「いくらでも協力すると同意した。今の政治構造をシャッフルする必要がある」
石原氏は27日の記者会見で、国民新党の亀井静香代表やたちあがれ日本の平沼赳夫代表と新党結成で同意したことを明らかにした。
さらに、党首と知事の両立を否定し、国政復帰と首相への色気をほのめかした。橋下氏については会計制度、大都市制度、教育改革で歩調を合わせていることを強調。「東京と大阪、愛知が組み、中央集権をぶっ壊していく」と述べ、自ら「大演説を打ったな」と総括した。
橋下氏は同日、石原新党との連携については明言を避けたが、「石原氏は誰もが知っている自治体の長の一番の顔」と持ち上げた。28日未明にはテレビ朝日系「朝まで生テレビ!」に出演し、大阪都構想に反対する学者らと対決したが、持論をとうとうと述べ、反橋下の論客たちを論破。こうした余裕の構えの石原、橋下氏に対し、民主、自民など国政のトップたちは戦々恐々だ。
野田佳彦首相は27日の衆院本会議で、みんなの党の渡辺喜美代表の質問に対し、「(橋下氏には)改革者として注目するところ大だが、シロアリがたかることがないことを祈ってやまない」と述べた。橋下人気にあやかろうと、石原氏や渡辺氏をはじめ、小沢一郎元代表ら民主党非主流派などが次期衆院選で連携しようとすり寄っている。その面々を「シロアリ」と皮肉ったとみられる。
自民党の谷垣禎一総裁も同日、石原新党について「自民党からも引っ張ってこようというような失礼な話にコメントする必要もない」と不快感を示したが、つまりは誰もが石原、橋下両氏の動向にビビっていることの裏返しでもある。
地方のキーマンたちが国政を揺さぶる構図は今後ますます明確になりそうだ。
