谷畑氏→維新、長尾氏→自民 “転向”で大混乱 大阪14区

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2012.11.30


長尾氏【拡大】

 「谷畑孝前衆院議員は今年初め、『維新から女性候補でも擁立されたら大変だ』と焦り、組織固めに躍起だった。一体、いつ維新入りの話が出てきたのか…」

 自民党大阪府連幹部はこう不快感をもらす。大阪14区の混乱は、自民党の谷畑氏が今年9月、突然、「日本維新の会(維新)」に移籍表明したことから始まった。

 そもそも、谷畑氏は、日本共産党から社会党に移った上田卓三元衆院議員の秘書を経て、社会党参院議員として国政に進出した。14区は旧選挙区時代、「塩爺」こと自民党の塩川正十郎元官房長官の地盤。自社さ連立政権後、谷畑氏は橋本龍太郎元総理にほれ込み、社会党から自民党入りを切望したという。前出の府連幹部はいう。

 「塩川氏が尽力して自民党入りさせたと聞く。以来、選挙区で負けても比例で復活してきた。特に前回は自民党に大逆風で、谷畑氏も落選を覚悟したが、民主党の比例枠が候補者不足となり、復活当選する奇跡が起きた。自民党への恩を忘れたのか」

 谷畑氏の転向について、14区の中核である八尾市が、維新幹事長を務める大阪府の松井一郎知事のおひざ元だけに、「松井氏の大きな力が働いたと見るべきだ」という自民党関係者もいる。

 さらに、同区の混乱に拍車をかけたのが、谷畑氏の宿敵だった民主党の長尾敬前衆院議員が離党し、自民党公認を得るため公募に応募したこと。自民党は29日、民主党除名から間もないことを考慮して、安倍晋三総裁の判断で、長尾氏の自民党推薦を決めた。

 「民主党離党、自民党入り表明には後援会や支援者らに丁寧に説明しました。『何党でも長尾個人を支援する』という温かい言葉を数多くいただいています」と長尾事務所。

 ただ、「裏切り者」という誹謗中傷や批判もすさまじい。なぜ、長尾氏は自民党からの出馬にこだわったのか。

 「彼は以前から『民主党タカ派』として知られた。外国人地方参政権や人権擁護法案に反対してきた。保守系の『日本の領土を守るため行動する議員連盟』にも所属している。主義主張は自民党と一致している。離党表明直後の今月22日には、八尾市に、保守系論客の櫻井よしこ氏を招いて、時局講演会を開き、1600人を集めた」(長尾後援会関係者)

 有権者の判断が注目される。(ジャーナリスト・田村建雄)

 【大阪14区(八尾市など)主な立候補予定者】
▲長尾 敬49 無所属前
 野沢倫昭64  共産新
△谷畑 孝65  維新前
 (記号は夕刊フジの分析。△=やや優勢、▲=やや苦戦)

 

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