渡辺氏“剛腕人事”にみんな戦々恐々 江田氏更迭で党分裂含み

2013.08.08


両院議員総会で江田氏(右)更迭を宣言した渡辺氏(左)=7日午後【拡大】

 みんなの党の渡辺喜美代表が、冷徹な剛腕人事を見せつけた。対立する江田憲司幹事長を切り捨て、批判が噴出するなか、後任に子飼いの浅尾慶一郎政調会長を充てたのだ。政界再編に積極的な江田氏を外したことで、民主党や日本維新の会を巻き込んだ野党再編が遠のくのは確実。分裂含みの剛腕人事で、渡辺氏の党内支配が強まりそうだ。

 国会内で7日に開かれた両院議員総会は大荒れだった。渡辺氏が、江田氏を更迭する人事案を提案すると、渡辺、江田両派の議員から「異議なし!」「認められない」「代表の人事案が承認されなかったら天下の恥さらしだ」「今の体制で改革をやるべきだ」などと怒号が飛び交った。

 あまりの激しさに、江口克彦両院議員総会長が、自身の「最高顧問」というポストを江田氏に譲る“大人の対応”を提案したが、認められなかった。1時間半に及ぶ応酬を展開した末、最後は、江口氏が、渡辺氏の人事案を了承するよう求め、江田氏は無役となった。

 生活の党の小沢一郎代表が全盛期のころ、政敵を人事で駆逐した剛腕を彷彿とさせた。総会終了後、渡辺、江田両氏は別々に記者会見を開き、さらにバトルを続けた。

 渡辺氏「信頼関係が根本的に崩壊した。(江田氏には)我慢に我慢を重ねてきた」

 江田氏「抜本的な党改革を提案し、その途上で職を解かれたことは残念でならない」

 渡辺氏が強引な「江田外し」に動いたのは、民主、維新両党との政界再編協議を、渡辺氏に報告せずに進めたことが表向きの理由。加えて、江田氏が、渡辺氏の党運営や資金管理を批判し、渡辺氏を攻撃する怪文書が出回ったことも闘争心に火をつけたようだ。

 幹事長以外の人事では、水野賢一氏を政調会長に起用し、山内康一国対委員長を留任させるなど、渡辺氏に近い議員で党執行部を固めた。一方で、江田氏に近い柴田巧氏を総務委員長に起用し、江田氏最側近の柿沢未途政調会長代理は更迭するなど、江田派分断工作も怠っていない。

 ここまで露骨な人事をやると、十数人とされる江田派の集団離党も考えられるが、渡辺氏周辺は「江田について離党するのは、多くてもせいぜい5、6人だ」と自信を見せる。

 みんなは8日で結党4周年を迎えるが、同日朝のニッポン放送番組「高嶋ひでたけのあさラジ!」では、「党名に偽りありの仲間割れ」という川柳が紹介された。

 

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