東京五輪 招致成否のカギを握る国際人脈の2人

2013.09.03

 森喜朗元首相は9月3日午前、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに向けて、JAL便で成田空港をたつ。

 2020年夏季オリンピック東京招致の成否が判明する、国際オリンピック委員会(IOC)総会が7日(日本時間8日早朝)に開催される。

 安倍晋三首相は、5日〜6日にロシアのサンクトペテルブルクで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席、会議途中の6日午前に同地から地球の反対側のブエノスアイレスに向かう。

 そしてIOC総会で、開催地決定の投票権を持つ98人のIOC委員を前に東京招致実現のため“熱烈スピーチ”を行う。

 開催地決定には招致国のトップリーダーの「力」が物を言う。12年ロンドン五輪に関しては、05年7月にシンガポールで開かれたIOC総会でのブレア英首相(当時)のスピーチと、それまでの首相自らの各国IOC委員への働きかけが奏功し、土壇場でパリを破って実現したものだ。

 だからこそ、英語による安倍アピールは、IOC委員の感動を呼び、心を揺さぶり、東京に1票を投じさせる「名演説」でなければならない。

 その任にあるのが、首相のスピーチライターである谷口智彦内閣審議官(元日経ビジネス記者)だ。1月召集の通常国会施政方針演説、2月の訪米時に国際戦略研究所(CSIS)で行った英語演説など、全てが谷口氏の手になるものだ。

 確かに、英国駐在、米国留学経験があるが、同氏の英語表現力は、外務官僚も舌を巻くほどである。

 では、なぜ森元首相は安倍首相のブエノスアイレス入りのはるか前に先んじて訪れるのか。まさにロビイング(多数派工作)のためだ。

 東京招致評議会議長である森元首相の指揮のもとで、それこそ最後の1時間まで各国IOC委員に働きかけを行うのだ。このロビイングを担っているキーマンが2人いる。

 1人は、東京招致評議会事務総長の小倉和夫元駐仏大使(1962年外務省入省)である。

 駐越、駐韓大使も歴任した同氏は、初代の国際交流基金理事長も務めた。外務省OBの中では「異能の人物」として知られる飛び切りの国際派。

 もう1人は、旧通産省OBの平田竹男早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授(82年入省)で、官僚時代にサッカーJリーグ発足に貢献した。陸上、テニスなども含め国際スポーツ界の傑物だ。

 小倉、平田両氏の国際人脈が東京招致の成否のカギを握っている。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

 

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