「外交力」で存在感発揮する安倍首相

2013.11.19

 安倍晋三首相は16日、カンボジア、ラオスに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。これで東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国すべての訪問を終えることになる。

 今回の両国訪問は、昨年12月に首相に就任して以来、13回目の外遊である。

 来年1月9日〜15日、南アフリカ、コートジボワール、モザンビークのアフリカ3カ国と、8月の第2次中東歴訪の際に訪問できなかったオマーンを訪れる。

 さらに1月26日のインド公式訪問が確定しているほか、下旬にスイスで開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)への出席も検討されている。

 まだ、ある。外務省(斎木昭隆事務次官・1976年入省)内で密かに「北極圏外交」と名付けられた安倍首相のノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3カ国とデンマーク訪問計画である。

 現在、北極の豊富な天然資源開発に全力投球のロシアに対抗するかのように、中国の北極進出が活発化してきている。もちろん、米国も安全保障政策の観点から早くから基地建設を終えている。

 では、日本にとっての「北極圏」とは、いかなる意味を持つのか。

 特に資源開発を念頭に置いた米中露3カ国の北極権益をめぐる確執が強まる中、日本の外交力で穏便化するというものだ。それ以外にも北極圏航路、海路確保が安全保障の面でも国益にかなうという判断がある。

 日本と同じく王室を持つデンマークは、北極に一番近いグリーンランドを領土とする。同国との友好関係を深めることが、今後の日本イニシアチブに有効というのである。

 それだけではない−。かつて「レーガン、中曽根、全斗煥(チョン・ドファン)」という言葉が、メディアをにぎわしたことがあった。

 中曽根康弘首相はウィリアムズバーグ・サミット(83年)の記念撮影で、ドナルド・レーガン米大統領の隣に立ち、そして、東京都下の「日の出山荘」にレーガン夫妻を迎え、日米同盟を演出した。

 韓国の全斗煥大統領とは、首相就任直後に訪韓し、酒席で肩を組み「ノーラン・シャツ」を韓国語で歌い、韓国側を驚かせた。

 外国メディアは今、「プーチン、アベ、エルドアン」と名付け、ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン首相同様、安倍首相の「1強体制」を伝える。

 今年になってプーチン氏と4回、エルドアン氏とは2回、会談している。安倍外交、花盛りである。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)

 

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