日本もしっかり持っている「勝負球」エンジン技術 (2/2ページ)

2014.06.17


「IHIそらの未来館」に展示されている日本初の実用ジェットエンジン「ネ20」(昭島市提供)【拡大】

 常に控えめで、遠慮がちでなければならないという宿命を背負った戦後日本の航空機やエンジン作りであるが、実際に手がける人々の熱意は半端ではなかった。敗戦当時から、石川島芝浦タービン社長であった土光敏夫氏は、心ひそかにジェットエンジン製造を目指し準備を始めていたという。

 「これを作らなければ、日本は敗戦国のままだ!」

 その思いを胸に、ジェットエンジンを陸舶用ガスタービンと称し、開発に着手したのだという。

 しかし、すべてが閉ざされた7年間、情報も隔絶され、技術的には欧米に引き離されるばかりであった。

 そもそも、わが国のジェットエンジン技術は、終戦間際の1945年7月に海軍の「ネ20」が中島飛行機の攻撃機「橘花」に搭載され、試験飛行に成功したに過ぎなかった。ドイツなどではすでに「メッサーシュミット」といったジェットエンジン戦闘機が最前線で活躍していたころであった。

 ■桜林美佐(さくらばやし・みさ) 1970年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作後、ジャーナリストに。防衛・安全保障問題を取材・執筆。著書に「日本に自衛隊がいてよかった」(産経新聞出版)、「武器輸出だけでは防衛産業は守れない」(並木書房)など。

 

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