号泣県議の野々村氏、詐欺罪で告発も 若狭氏「カラ出張の疑い濃い」

2014.07.04


ぐわ〜〜〜っと泣いても疑惑は消えない【拡大】

 約300万円に上る政務活動費の不正使用疑惑で、泣いてわめいて…の仰天会見を開き、注目を浴びた兵庫県議会の野々村竜太郎議員(47)。外国メディアもこの騒動を伝え、日本はおろか世界中に恥をさらすことになった。疑惑も号泣で済めばいいが、それで収まるほど世の中、甘くはない。詐欺罪で告発され、逮捕される可能性もあるというのだ。

 「この日本…世の中を変えたいッ!」

 会見席上、涙ながらに絶叫し、時の人となった野々村氏。衝撃会見のインパクトは海を越え、英インディペンデント紙(電子版)が「会見でのヒステリックな号泣がゴシップねたになった」と伝えたほか、タイムズ紙(同)も会見の様子を動画付きで詳報した。

 ことの発端は、野々村氏が1年間に計195回の日帰り出張を繰り返し、交通費約300万円を政務活動費から支出していたことにある。

 収支報告書に領収書や活動内容の記載はなく、会見はその釈明のために開いたものだった。

 そもそもそんなずさんな処理が通るものなのか。

 兵庫県議会事務局総務課によると、議会では「政務活動の手引き」という冊子を配布し、政務活動費からの支出についてできる限り領収書の添付を求めている。

 ただ、「交通運賃に関しては、短距離での使用を想定していたので、添付は義務づけていなかった」(同課担当者)といい、野々村氏は「手引き」の盲点を突いて不可解な出張を繰り返していた可能性がある。

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「政治資金規正法によると、1件につき5万円以上の支出の場合、収支報告書に領収書を添付しなければならないが、今回は1件で5万円を超える支出はない。政治資金規正法の違反にも当たらない」と話す。

 現段階で法的に問題があるわけではないという。

 だが、野々村氏は、議会登庁日を除いて、毎日のように日帰りの出張をしていた計算になり、いかにも不自然。仮にありもしない出張をでっちあげていたのだとすれば、もちろん犯罪だ。

 若狭氏は「記者会見を見る限りだと、野々村氏はカラ出張をしていた疑いが濃い。そうであれば、本来の政務活動費の目的から外れて私的に公金を流用していたことになる。県をだまして金品を詐取したことになるわけだから、詐欺の要件は十分に満たしている。今後、詐欺罪に問われる可能性がある」と指摘し、こう続ける。

 「これほど注目を集めた騒動だ。市民団体などが告発すれば、捜査機関は動かざるを得ない。ポイントはカラ出張であるかどうかの証明。本人からの事情聴取を徹底的にやれば、事実が明らかになるのではないか」

 県議会も、出張をしていたとみせかけていたことが明らかになれば、「詐欺罪での告発も検討する」(担当者)という。

 詐欺罪で有罪となれば、10年以下の懲役刑に処される。野々村氏は、公人としての立場を失うどころか、塀の中の住人になる岐路に立たされている。

 

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