リスク大きいジェットエンジンの開発 IHI技術者の闘い (1/2ページ)

2014.07.15


IHIのエンジンが搭載された空自のブルーインパルス【拡大】

 「めざしの土光さん」と呼ばれた土光敏夫氏(現在のIHI、旧石川島播磨重工業元社長)の手記には、今のわれわれにとっても教訓とすべき方針が語られている。

 「外国製品を輸入して販売するだけでは意味がない」

 あくまで国産の強化を目指すとしながら、外国の進んだ技術を謙虚に学ぶ姿勢も大事であると、早い段階で米GE社での研修を始めていたのだ。そのため、のちに自衛隊の戦闘機エンジンJ47のラ国(=ライセンス生産による国産)受注をめぐり各社が手を挙げた際も、スムーズに契約を取り付けることができた。

 一方で、純国産ジェットエンジンを作る取り組みも進めていた。

 富士重工業、富士精密、三菱重工業、川崎重工業などと共同し、苦労の末にJ3ジェットエンジンを完成させたのである。これは、富士重工業のジェット練習機T1Bに搭載された。

 しかし、その後、IHI以外は当面、全く赤字が解消されそうにないことに耐えられず撤退。IHIの赤字は10年以上続いたという。

 この時、終戦間際に初の国産ジェットエンジンを手掛けた技術者の永野治氏もメンバーに加わっていた。

 永野は戦後、7つも職を転々とし、ジェットエンジンの開発は「全て終わったこと」と区切りをつけていた。だが、土光氏からの熱いラブコールに応じることにしたのだ。とはいえ、心の整理が完全についていたわけではなかった。

 

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