国産ステルス機「心神」とは 悲願の「日の丸戦闘機」開発 高性能で周辺諸国も注目 (1/2ページ)

2014.08.01


先進技術実証機ATD−Xの実物大模型(防衛省技術研究本部提供)【拡大】

 日本は、将来の国産戦闘機「F−3」の試作機となる「先進技術実証機“ATD−X”(心神=しんしん)」の初飛行を、今年中に行う計画を進めている。防衛省・技術研究本部(技本)が、三菱重工業などとともに開発しているもので、高い運動性能やステルス性などを確保し、周辺諸国も注目しているという。悲願の国産戦闘機が背負った歴史と実力について、ジャーナリストの桜林美佐氏が迫った。

 「『心神』ですか…、その名前はちょっと…」

 4、5年前だったろうか、技本が長年研究を進めてきた「先進技術実証機」について聞いたとき、やや歯切れの悪い返事が返ってきた。「日の丸戦闘機の開発か!?」と期待する声がいまだに多い実証機、誰が呼んだか通称『心神』。

 しかし、当時の雰囲気としてはかなり控えめだったことが印象深い。それもそのはず、わが国の戦闘機開発は、かつて国産を目指しながら共同開発の選択をせざるを得なかったFSXで、一度は挫折を味わったのだ。

 国産戦闘機開発の声が高まったのは、そのF2の開発が終わりかけた1996年ごろだったというから、決して口にはしないが関係者たちの秘めたる思いがうかがえる。

 ところが、FSXの呪縛は続いていた。国内での検証を進め、その後、ステルス性の性能試験を米国施設で行おうとし打診したものの、拒否されたのだ。結局、2005年にフランス装備庁の電波暗室に実物大RCS(レーダー断面積)模型を持ち込み実施したのである。

 「やはり、米国は気にしているのか…」。そう思わせる出来事だった。

 

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