日本人として、世界に真実を伝えたいというのが、三原氏の願いだ。
「安倍晋三首相は就任以来、さまざまな国を外遊されていますが、その都度、丁寧にこの件について説明されているはずです。でも、安倍首相だけに頼らず、われわれも積極的に広報活動を行うべきです」
そのためには、吉田証言の虚偽を認めない韓国などに出向いて説明することや、クマラスワミ報告をまとめたスリランカ出身の女性法律家、ラディカ・クマラスワミ氏に面会して、説得することも考えているという。
朝日の「反省」はいまだ十分なものではないが、日本政府や自民党は動き出している。
三原氏は「国際広報予算も、来年度概算要求で本年度の約2倍の52・2億円計上しています。菅義偉官房長官も『日本の名誉回復を図るべく、これまで以上に戦略的に行いたい』と話している。私たちはそれを全力で支えていきたい」と語った。 (ジャーナリスト・安積明子)