【あめりかノート】尖閣主権で日本を強く支持する共和党が躍進 したたかに利用を 古森義久 (1/2ページ)

2014.11.24


記者会見する米共和党のマコネル上院院内総務=11月5日、米ケンタッキー州ルイビル(ロイター)【拡大】

 ■共和党躍進 日本は利用を

 「尖閣諸島は議論の余地なく日本の領土だ。領有権の紛争は存在せず、中国が日本の基本的権利を侵害しているだけなのだ」

 「尖閣諸島など東シナ海で緊張状態が続くことに日中両国は異なる見解を有する。対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐ」

 さてこの2つの声明はどこの国の代表が述べたのだろうか。

 第1は日本の主張そのものとして響く。第2は日本の立場を離れた第三者的なスタンスのようだ。

 ところがこれが逆なのである。第1の声明は米国上院の外交、軍事両委員会の有力メンバー、ジョン・マケイン議員の再三の言明なのだ。第2は日本政府が日中首脳会談前の中国との合意文書で述べた見解だった。

 日本の政府よりも強く日本を支持するような意見を対中関係や日米同盟について述べているマケイン議員ら共和党議員たちが4日の米国中間選挙で上院の多数を制したことの日本への意味は日本側でも銘記されるべきだろう。

 この選挙はあらゆる予測をはるかに超える大規模な共和党の歴史的勝利だった。上下両院の制圧と州知事選での圧勝、州議会でも戦後最多の議席と、共和党は地すべり的に勢力を広げた。

 その結果の日本への影響としてはオバマ大統領への打撃に加えて、外交や安保で権限の強い議会上院の与野党逆転の意義が大きい。上院は立法府とはいえ外交や軍事の予算や人事の権限を握り、行政府の対外政策に修正を求めて容(い)れられることも多いからだ。

 

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