【政治デスクノート】城主居ぬ間に外堀を…政局は首相外遊中に動く 苦い教訓逆手にとった安倍首相 (1/3ページ)

2014.11.30


18日の記者会見で、衆院解散を正式に表明した安倍晋三首相=首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】

 「政局」は首相の外遊中に動く−。これまで永田町で何度も繰り返されてきたが、その多くは「城主のいぬ間に外堀を埋めてしまえ」という包囲網づくりだった。しかし、今回はどこか違う。安倍晋三首相が外遊中(11月9〜17日)に事実上“伝家の宝刀”を抜き、主導権を完全に握っていた。果たして12月14日投開票の衆院選で安倍首相が長期政権の足場を固められるのかどうか−。

■風向きが一変…

 安倍首相は18日の記者会見で、衆院解散・総選挙に踏み切る考えを正式に表明した。平成27年10月に予定した消費税率10%への再引き上げを29年4月まで1年半先送りすことの是非を国民に問うためだという。

 これに野党は「改めて大義名分がない」(民主党の海江田万里代表)、「増税失敗解散だ」(維新の党の江田憲司維共同代表)、「失敗隠しの解散」(生活の党の鈴木克昌幹事長)などと一斉に反発した。

 野党各党は、安倍首相が外遊に出発するまで、閣僚の「政治とカネ」の問題をめぐり攻勢に出ていた。スキャンダル国会を仕掛けるはずだったが、わずか1週間ほどで風向きが一変し、焦りの色もにじんでいた。

■「包囲網」づくり

 安倍首相には苦い経験がある。第1次安倍政権時代の平成19年。安倍氏は8月19〜25日の日程でインドネシアとインド、マレーシアを歴訪した。

 その間、国内では、自民党の非主流派議員らが会談を重ね、「安倍降ろし」の動きを活発化させた。「政治とカネの失敗」「拉致問題の失敗」「対米追従の失敗」…。安倍内閣の批判を連ねたペーパーが出回ったのも外遊中だった。

 

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