トイレの紙がない自衛隊の実情を見よ 浮き足立っている防衛論議 (1/2ページ)

2014.12.10

 先日、陸上自衛隊のある部隊を訪れ、トイレに入ったところ、トイレットペーパーが1つしかなく、一緒に入った女性たちと探し回ることになった。通常、外部からの訪問者を迎える際は万全の準備をするのが自衛隊であり、何もかもが整った状態のはずであったが…。

 この時、私は1つの事実を確信した。それは「陸上自衛隊にはトイレットペーパーがない」ということだ。

 冗談かと笑われるかもしれないが本当で、それも以前からよく言われていることだ。トイレットペーパーに限らず、陸自のように所帯が大きいと予算上どうしても日常に関わるものが削減されがちなのである。

 「たくさん使うヤツは自分で買ってこいと言われてます」

 そう笑って話す隊員には頭が下がるばかりだ。

 今、防衛省・自衛隊は劇的に変わろうとしている。いや、そうせざるを得ないほどに日本に危険が迫っていると言ってもいい。

 海空自衛隊は南西方面の防衛力強化のため、この地域へのF15戦闘機の増強や警戒・監視機能の強化を進めており、陸自は2018年度までに水陸機動団を創設する。こうした動きに伴い、防衛省は米国製の水陸両用車AAV7やオスプレイの購入を決定し、陸自の新設部隊に配備される。

 それよりも「トイレットペーパーを買った方がいい」と言いたいわけではない。こうした姿勢はわが国防衛の「本気度」を示すためにも有効だ。

 しかし、いずれも購入費用のみならず維持費や教育・訓練など、かかる諸々のコストは相当に膨れ上がることは容易に想像できる。また、盤石な整備基盤を国内に持てなければ可動率も懸念され、買っても故障が多ければ「本気度」を誇示するどころではなくなる。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。