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「どこにも勝ってほしくない解散」というのが、私のネーミングです。アベノミクスがうまくいっていないのに、信を問われても困ります。あれだけの議席を持っている与党は何でもできるのですから、責任を持って結果を出せばいい。国民の選択に失敗の責任を転嫁されても困ります。
民主党は、何も政権時の反省と総括をしていないのですから、謹慎中のはずです。維新の党は、党のかたちをしっかりするのが先決です。
公約もお粗末。自民党はアベノミクスの軌道修正のチャンスなのに、その気配なし。民主党の「厚く豊かな中間層復活」については、民主党政権では無策だったし、刷新された展望があるわけでありません。
維新の「定数・歳費の削減徹底」や、公明党の「消費増税時に軽減税率」が悪いわけではないが、それが金看板というほどのことでない。小政党では、社民党のユートピア的な夢の世界が実現性無視で楽しい。
それでは結果がどうなってほしいかといえば、与党にご褒美を上げたい状況ではない。かといって、野党はそもそも政権担当の準備はできていない。また、国会で法案を通すのに苦労する与野党伯仲では、何の改革も強力な経済対策もできないことになります。
そうなれば、望ましい議席配分は、絶対安定多数(266議席)程度のものは自公与党で確保して、それを極端に超えないほうがよいといったあたりです。公明党の「与党内チェック機能」は維持してほしい。