小沢氏「トロイの木馬」作戦? 離党容認ウラに「仲間」への期待

2014.12.22


生活の党出身の衆院選当選者【拡大】

 政党としての存続すら危ぶまれる生活の党の小沢一郎代表が、衆院選で他党から当選した元側近らへの期待感を示している。衆院解散の直前、所属議員に対し、「生き残りのための離党」を公然と認めたが、息のかかった議員を各党に送り込む「トロイの木馬」作戦でも狙っているのか。

 「党は小さくなったが、それぞれの政党にかなりの数の従来の仲間もいるので、目標に向かって少しずつ歩み寄っていけばいいのではないか」

 「多くの仲間が民主、維新両党にいる」

 小沢氏は15日の記者会見で野党再編の見通しを問われ、「仲間」への期待の言葉を繰り返した。

 今回の衆院選で当選した、野党各党の生活出身者は別表の通りだ。小沢氏の離党容認宣言も手伝い、生活公認で当選した候補(2人)を上回る人数を他党に“送り込んだ”ことになる。

 「生き残りさえすれば、いずれまた一緒にやれる」。小沢氏は衆院選直前、離党容認の狙いについて、周辺にこう漏らしている。非自民勢力結集のために、どこかの党にもぐり込んで国会に戻ってこい−。小沢氏の発言にはそんな意図が見え隠れする。

 ただ、事はそう容易ではない。民主党では、政権時代に党内を混乱させた小沢氏へのアレルギーが根強く、維新の党にも小沢氏に期待する向きは皆無だからだ。

 政治評論家の浅川博忠氏は「小沢氏は、民主、維新両党が合併し、そこへ生活も入るという流れを願っているが、両党内には『小沢氏に引っかき回されたくない』という意識が強い。生活出身の議員も各党内での主流ではなく、合流を牽引する力はない」と分析する。

 別表の通り、生活出身の5人は全員が比例復活で、惜敗率を見ても、善戦したといえるのは民主党の鈴木克昌、小宮山泰子両氏くらいだ。党の看板にかろうじて救われている状態では、小沢氏がどれだけ期待したところで、党内での発言力は望めない。

 「野党は、統一体を作って選挙戦に臨まなければ勝てない」と、再編の必要性を声高に唱える小沢氏だが、その構想は「絵に描いた餅」(浅川氏)に終わりそうな情勢だ。

 

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