【政治デスクノート】「カレー」を「京風おでん」に変えた「谷垣禎一」流メッセージ (1/2ページ)

2015.03.30


 3月7日、自民党屋台村で「京風おでん」を振る舞う谷垣禎一幹事長(右)。左は稲田朋美政調会長=東京・永田町の党本部(酒巻俊介撮影)【拡大】

 結党60年を迎えた自民党の定期党大会が3月8日、都内のホテルで開かれた。安定した政権運営を続ける安倍晋三首相(党総裁)を支える谷垣禎一幹事長は、党大会前日のプレイベントで、自ら仕込んだ「京風おでん」を全国から集まった党員らにふるまった。そこにはあるメッセージが読み取れるというが…。

 ■隠居にはまだ早い?

 「駅前のラーメン店のオヤジみたいだな…」。党大会を翌日に控えた7日、東京・永田町にある党本部の駐車場に現れた白いコックコート姿の谷垣氏を見て、中堅議員はそうつぶやいた。

 この日は党大会プレイベントの恒例「屋台村」が党本部で開かれていた。谷垣氏は前日から仕込んでいた大根や牛すじ、卵などのおでんを盛りつけ、党員らに配った。用意した150食は15分ほどで“完売”。満面の笑みを浮かべる谷垣氏は、まさに好々爺そのもの。

 かつて「麻垣康三」(麻生太郎、谷垣、福田康夫、安倍晋三の4氏)といわれた「ポスト小泉純一郎」候補は、のちに全員が総裁となる。ただ、谷垣氏だけは野党時代の総裁だったため首相になれず、「不運の総裁」などと呼ばれている。

 イベント当日に誕生日を迎えた谷垣氏は70歳。政治家としてのピークは過ぎたとされ、谷垣氏自身も周囲に「これからは次の世代の議員を育てる」などと語る。すっかり“色気”を失ったとの見方がもっぱらだ。

 ■準備、覚悟は怠らず

 翌日の党大会。安倍首相は「現行の選挙制度が始まって以来、初めて2回連続で290議席以上を獲得した」と実績を強調。そして「黄昏から新しい朝を迎えた日本の夜明けを確かなものとしていくため、ともに頑張りましょう」と訴え、あいさつを締めくくった。

 「安倍1強」時代が続く自民党。「麻垣康三」のような「ポスト安倍」有力候補は見あたらない。今年9月に総裁任期が満了となるが、早くも「総裁選は安倍氏の無投票再選になる」といった観測も広がる。

 しかし「一寸先は闇」なのが永田町の世界。一見、盤石にみえる安倍首相の党内基盤も、「アベノミクスは年明けくらいから正念場を迎えるだろう」とささやかれ、これから何が起きるか分からない。

 谷垣氏も、いざという時の“覚悟”はあるようだ。谷垣グループ(有隣会)からは「総裁選の出馬に必要な推薦人は自前で確保できる。いざという時は手を挙げる」(ベテラン)と威勢のいい声が上がる。

 

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