元来、リスク背負っている自衛隊 「リスクの有無」議論は失礼 (1/2ページ)

2015.07.29


日本の海を守る海上自衛官ら【拡大】

 「England expects that every man will do his duty(=英国は各員がその義務を尽くすことを期待する)」

 トラファルガー海戦における英国ネルソン提督のこの言葉は、決戦に臨む兵士たちを鼓舞しただけでなく、英国民にも「国民としての義務」を意識させることにつながったと前回書いた。

 それは、イザとなれば一般市民が竹やりを持って戦うといった次元の話ではない。自分がどのような態度をとれば国のためになるのか、賢明な振る舞いによっても十分に果たせることだろう。

 安全保障関連法案をめぐる小競り合いの傍らで、中国は南・東シナ海で何をしていたか考えれば答えは明らかだろう。報道各社も、低次元な論調に律義にくみすることで、自ら質の低さを露呈してほしくないものだ。

 ネルソン提督の記念メダルに関する逸話を思い出したのは、安保論議において、本来は同時に検討すべき自衛官たちの処遇についてほとんど取り上げられないからだ。

 常に述べているが、彼らは「事に臨んでは危険を顧みず…」と服務の宣誓をしている。リスクがあるかないか、広がるかそうではないかなどという言い方は失礼だ。

 熱中症で死亡者が出るような猛暑でも、自衛官は通常の任務に就いている。「外出は控えましょう」といわれる悪天候の中でも出動している。「海外で殉職したら、国内で殉職するより重い」という意見も聞くが、自衛官の命に軽重はないし、任務によって差別すべきではないと私は考えている。

 

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