橋下氏離党の維新、東西抗争激化の様相 大阪系とどまる裏に「代表選で主導権」

2015.08.28


離党を表明した橋下氏。党分裂は否定するが…【拡大】

 橋下徹最高顧問(大阪市長)の離党という激震が収まらない維新の党で、東西抗争第2幕の筋書きが見えてきた。「集団離党」の観測もあった大阪系議員が党にとどまった裏には、11月の代表選で主導権を確保する狙いがあったのだ。激化する多数派工作。安倍晋三政権との距離感をめぐる路線対立も解消されておらず、将来、分裂する可能性は高まっている。

 「国会が終わるとすぐ代表選もある。誰が選出されるのかも絡んでくるので、状況を見ながら動いていきたい」

 大阪系を束ねる馬場伸幸国対委員長は27日午後、国会内で記者団にこう語った。「大阪系vs非大阪系」の対立は続くが、ひとまず代表選までは集団離党をしないことを示唆した。

 橋下氏と松井一郎顧問(大阪府知事)という「看板」を失ったうえ、激しく対立した柿沢未途幹事長の続投も決まり、党内での大阪系の影響力は低下するという観測もある。それでも党を割ることを避けたのは「代表選で党内力学を変えた方が得策」(若手)との判断が働いたからだ。

 代表選は「10月1日告示、11月1日投開票」の日程で行われ、国会議員(51人)と地方議員(約320人)、党員(約9000人)が平等に1人1票を持つ。

 松野頼久代表に対抗するため、大阪系では前出の馬場氏の擁立が取り沙汰されている。大阪系の国会議員は十数人だが、地方議員では半数近くを占め、党員も4割強が関西在住者のため、「人を集める力は、地域に食い込んでいる地方議員の数に比例する」(大阪系党幹部)と自信を見せる。

 今回の内紛劇では、非大阪系の片山虎之助参院議員会長や、下地幹郎財務局長らも公然と柿沢氏を批判しており、「執行部批判票は上積みされた」(同幹部)と見立てているようだ。

 抗争第3幕の準備も整いつつある。

 関西2府4県の維新勢力を結集して国政を動かす新たな政治グループ「関西維新の会」(大阪市中央区)は先週、政治団体の届け出を行った。

 松井氏は27日、産経新聞の単独インタビューに応じ、関西維新について、「国会議員が参加しても問題ない」と述べ、大阪系議員が加わる見通しを示した。さらに、安全保障関連法案などをめぐる維新の対応次第では「代わる器になる」と国政政党への移行を示唆し、維新の党からの分離に含みを持たせたのだ。

 山口組ではないが、今後、激しい多数派工作が展開されそうだ。

 

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