【政治デスクノート】これじゃ「韓国以下」だ 安保国会の悲しき実態 (1/3ページ)

2015.09.27


参院平和安全法制特別委員会で、安全保障関連法案の採決をめぐり委員長席付近でもみ合う与野党議員=9月17日【拡大】

 インターネット上で見かけた2枚の写真には、妙な説得力があった。

 写真は、通常国会最大のヤマ場となった16日夕の参院平和安全法制特別委員会の採決時、委員長席に殺到する与野党議員を写したものだ。

 与党議員の背中に見事なダイブを決めているのは、民主党の小西洋之参院議員。鴻池祥肇委員長(写真では群衆に埋もれて確認できない)の採決を阻止しようとしているようだ。

 写真で目を引くのは、2つの説明が添えられていることだ。小西氏のところには、「(1)密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生(存立危機事態)」と記されている。

 同じ写真で小西と対峙(たいじ)しているのが、ヒゲの隊長こと自民党の佐藤正久参院議員だ。佐藤氏には「(2)国民を守るために他に適当な手段がない」とキャプションがついている。

 写真はもう1枚ある。1枚目の写真からコンマ何秒後かのカットだろう。佐藤氏の右手が小西氏の顔面をとらえている。そこには「(3)必要最小限度の実力行使」と説明書きがなされている。

 もうおわかりだろう。2枚の写真は、新たな安保法制で示された集団的自衛権行使の3要件になぞらえたパロディーなのだ。「実力行使」しているのが、イラク先遣隊長も務めた元自衛官の佐藤氏という偶然が、たとえの「分かりやすさ」につながっている。

 集団的自衛権の限定的な行使を可能とする安全保障関連法案の採決で、それを阻止しようとする民主党議員の行動が、どんな政府答弁よりも、集団的自衛権の本質を突いてしまう。なんという皮肉だろうか。

 民主党は安保関連法案の審議を通じて「戦争法案」だとか「徴兵制につながる」だとか、あらゆる「レッテル貼り」(菅義偉官房長官)を駆使して、論点外しを試みてきたが、最後の最後で、法案の必要性を分かりやすく示す具体例を体現してくれた。

 何度も何度もこの法案の解説を試みてきた本紙も、これには脱帽だ。

 見るに堪えないあの混乱も、このように日本の安全保障政策を考える一助になったとすれば、無駄ではなかった−。とはさすがに言ってられないほど、あのシーンは醜悪だった。怒りを通り越して、悲しみさえ覚えた。

 乱闘国会といえば3カ月前、このコーナーで、韓国乱闘国会の実態を紹介し、「上には上がいるものだ」と書いたが、今回の事態を目の当たりにし、自分の不明を恥じているところだ。これじゃあ、韓国国会のことを批判できない。

 

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