【酒井充の野党ウオッチ】安保法制があぶり出す無節操な面々 (4/4ページ)

2015.12.31


「市民団体」に加え民主党や共産党の幹部も参加した安全保障関連法の廃止を求める集会=12月6日午後、日比谷野外音楽堂(酒井充撮影)【拡大】

 それにしても安保法制に反対する学者や有識者とされる人たちは、他人を呼び捨てにして快哉を叫ぶ人が実に多い。民主党のブレーンらしい山口二郎法政大教授は、主催者が約12万人参加と発表した8月30日の国会周辺のデモで、首相を一貫して呼び捨てにし、「生来の詐欺師」「お前は人間じゃない! たたき斬ってやる!」と罵詈雑言を浴びせた。

 その山口氏や諏訪原氏も加わった11月19日の「市民団体」と民主党など野党5党との会合で方向性を確認したのが、参院選での共闘だった。野党側は知性を感じられない学者らを是認しているのだろう。協力を求めたぐらいだから。

 12月6日の集会でも、「市民団体」の発言後に登壇した福山氏は「多くの皆さんが今も熱い思いを持っている。この思いを参院選まで高めていかなければならない」と呼応し、1人区での協力を要請。志位氏も「戦争法をそのままにしておくわけにはいかない」と共闘を求めた。

 ところが、共産党が9月19日に発表した安保法制廃止のための野党連立政権「国民連合政府」構想は一向に進展がみられない。民主党内に懸念があるからだ。これだけ反安保法制で一体化しているのだから遠慮は不要のはずなのに、「政権をともにするのは難しい」(民主党の岡田克也代表)という。

 確かに民主党にとって、ここで「戦争法反対」勢力に完全に仲間入りするかどうかは、今後を占う正念場となる。今回の安保法制の国会審議は、6月4日の衆院憲法審査会で自民党推薦の参考人が「違憲」と断じた後、「違憲か否か」で一色となった。民主党も「違憲だからダメ」の路線に突き進み、安全保障の観点からの建設的な議論は影を潜めた。

 民主党は平成15年に成立した有事法制などで与党と議論を重ねた上で賛成し、現実的な対応を重視した。細野豪志政調会長や前原誠司元外相は安保法制に反対一辺倒だった党の対応を批判したが、後の祭り。今回の審議過程でそうした声はかき消された。

 岡田氏ら民主党執行部は今後も共産党や「市民団体」との共闘を目指す考えだ。参院選で「戦争法反対の野党」と「市民団体」の統一候補を擁立・支援し、議員が誕生すれば後戻りはできない。本当に窮地に追い込まれているのは安倍政権や与党ではなく、実は民主党なのだ。

 

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