砕氷艦「しらせ」 海自が運用、南極観測を支える (1/2ページ)

2016.03.18

砕氷艦「しらせ」(菊池雅之氏撮影)
砕氷艦「しらせ」(菊池雅之氏撮影)【拡大】

  • <p>砕氷艦「しらせ」(菊池雅之氏撮影)</p>

 日本は1957年から、文部省(現文科省)が中心となって南極大陸で観測任務を行っている。観測隊員や資機材を運搬する船は「南極観測船」といわれるが、正式名称は「砕氷艦」である。

 最初の砕氷艦は、旧海軍の特務艦「宗谷」を改造し、56年に再就役した。海上保安庁が運用していたが、2代目砕氷艦「ふじ」(65〜83年)以降、文部省予算で建造した艦を、海上自衛隊が運用している。

 「ふじ」の後継艦として建造されたのが3代目砕氷艦となる初代「しらせ」(82〜2008年)である。

 1912年に日本人初の南極探検を行った白瀬矗(のぶ)陸軍中尉にちなんで…と言いたいが、海自の“艦名ルール”に人名はない。そこで、61年に昭和基地の南西約100キロにある氷河が「白瀬氷河」と命名されたことから、この名前が選ばれた。

 20年以上活躍した初代「しらせ」も老朽化に伴い、後継艦が建造されることになった。

 文科省は当初、排水量2万トンという巨大な砕氷艦を計画したが、財務省の許可が下りなかった。そこで、1万2500トンに圧縮するなど折衝を重ねて、認められた。艦名は一般公募され、再び「しらせ」の名前を継ぐことになった。

 予算折衝などが長引いたため、新「しらせ」就役は1年遅れた。初代「しらせ」はすでに退役し、日本の南極観測は窮地に立たされた。データ収集は継続しなければ意味がないのだ。

 

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