【外交・安全保障の取材現場から】オスプレイの被災地支援にバッシングを浴びせる左派系メディアの「的外れ」 (1/3ページ)

2016.05.03

熊本地震の被災地支援のため海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」に着艦するオスプレイ(海上自衛隊提供)
熊本地震の被災地支援のため海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」に着艦するオスプレイ(海上自衛隊提供)【拡大】

  • <p>熊本地震の被災地支援のため海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」艦上でオスプレイに物資を積み込む海自隊員(海上自衛隊提供)</p>
  • <p>海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」艦上ではオスプレイへの給油も行われた(海上自衛隊提供)</p>

 ヘリコプターは垂直離着陸やホバリング(空中停止)が可能だが、速度が遅く、航続距離も短い。一方、固定翼機は速度が速く航続距離も長いが、垂直離着陸やホバリングができない。オスプレイは、ヘリと固定翼機の“良いとこどり”をしたといえる。

 旧型の大型輸送ヘリ「CH46」に比べ、速度は約2倍、荷物の搭載量は約3倍を誇る。新型ヘリの「CH47」と比べると積載量は劣るが、速度や行動半径では圧倒する。主翼に備えた2つのプロペラの角度を変えることで、飛行形態を「固定翼モード」と「垂直離着陸モード」に切り替えることができる。

 陸上自衛隊幹部は「固定翼機並みのスピードで目的地に急行し、滑走路のない山間地のような場所に着陸することもできる。有事や大規模災害時の際に有効なオペレーションを展開できる」と指摘する。

 実際、2013年11月のフィリピンの台風災害では、米海兵隊のオスプレイがフィリピン政府よりも早く被災地に入り、災害支援に尽力した。

 東日本大震災の際、在沖米海兵隊は「トモダチ作戦」を展開したが、オスプレイはまだ配備されていなかった。そのため当時の主力だったCH46ヘリが出動したが、飛行距離が短いため途中給油を余儀なくされ、現地に到着するまで3日もかかった。もしオスプレイが日本に配備されていたら、3時間程度で展開できたといわれる。

 オスプレイは現在、米海兵隊や米空軍などが導入している。海兵隊の場合は「MV22」、空軍は「CV22」と表記される。その有用性から、陸自も平成31年度からオスプレイ17機を順次配備し、離島防衛や大規模災害支援に活用する計画だ。陸自のオスプレイは「V22」と表記されている。

 

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