【日露首脳会談】北方領土「新たな発想」、局面打開の具体策は見えず 「この3年、何も動かず」露ペースに懸念

2016.05.08

6日、ロシア南部ソチでプーチン露大統領(右)と握手する安倍晋三首相(ロイター)
6日、ロシア南部ソチでプーチン露大統領(右)と握手する安倍晋三首相(ロイター)【拡大】

 安倍晋三首相は6日の日露首脳会談後、北方領土問題で「新たな発想」に基づく交渉を呼びかけた理由について「停滞していた状況を打破するため」と説明した。会談では問題を「現首脳間で解決する」という方針でも一致し、首相は今後、交渉を加速化させたい考えだ。ただ、「新たな発想」は日本側が局面打開への意欲を示したという意味合いが強く、交渉で具体策を見いだすのは難しそうだ。

 首相は会談前日の5日、北方領土問題について「首脳同士の直接のやり取りなくして解決することはできない」と交渉進展への意欲を強調した。第2次安倍政権発足後、首相は平成25年4月にロシアを訪問し、首脳会談で北方領土交渉の“加速化”で合意したと打ち上げた。しかし、「この3年間で何も動いていない」(日露外交筋)のが実情で、首相には今回の首脳会談を通じてロシア側を問題解決の方向に振り向かせる狙いがあったとみられる。

 ただ、ロシア側が従来の方針を転換し、日本側の主張に歩み寄る気配がない中で、「新たな発想」による交渉には危険もつきまとう。自民党内には「交渉姿勢をちらつかせて日本の経済協力だけを吸い上げるのがロシアの外交だ」(幹部)として、交渉がロシアペースで進むことへの懸念は強い。

 政府高官は7日、「実際に交渉が進むかどうかはこれからだ」と述べ、ロシア側の出方を見極めながら慎重に交渉を進める考えを示した。

 

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