クーガー「96式装輪装甲車」 危険地帯での移動に欠かせぬ堅牢性 (1/2ページ)

2016.06.17

96式装輪装甲車
96式装輪装甲車【拡大】

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 戦場における足として各国軍隊では、装甲車を配備している。戦車と一緒に行動できる機動力、小銃弾程度ではびくともしない高い堅牢(けんろう)性を兼ね備えている。英表記の頭文字を取り「APC」と呼ばれる。

 日本では1953年から国産装甲車開発が行われ、60式装甲車や73式装甲車が開発された。共通するのは、箱型の車体を持ち、足回りを装軌式(=キャタピラ)とした点だ。走破性を考えると、当時、これ以外の選択はなかった。80年代に入ると、機動性を高めるため、タイヤ式の装甲車開発がスタートした。日本の道路事情を考えると、装輪式でも問題ないと判断された。

 もちろん、ただのタイヤではなく、銃弾を受けてもすぐにはパンクせずに走行できるコンバットタイヤを8輪装着した。CTIS(中央タイヤ圧システム)と呼ばれる空気圧調整装置で、状況に応じてタイヤの空気圧を変更することが可能だ。悪路にも強い。

 1996年から配備されたため「96式装輪装甲車」と命名された。一般公募された愛称は「クーガー」だが、部内では「WAPC」(Wheeled Armored Personnel Carrier)と呼ばれている。1両あたり約1億円。総数約390両が生産され、日本中に配備されていった。

 車長と操縦手の乗員2人と、キャビンスペースに隊員8人、合わせて10人を乗せることができる。車体側面内側にベンチシートが二対配置され、移動中隊員たちは向かい合わせに座り、荷物は中央部に置く。下車する際は、車両後部にあるハッチが倒れ、段差なく飛び出していける。

 

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