民進党の山尾志桜里政調会長が、全国屈指の激戦区・神奈川に乗り込んだ。待機児童問題で見せた鋭い弁舌を披露して、安倍晋三政権を痛烈に批判したが、その演説に立ち止まる人がまばらな時も…。政党支部で「地球5周分」に匹敵するガソリン代を計上していた疑惑を覚えている有権者もおり、爆発的人気を得るのは簡単ではなさそうだ。 (選挙取材班)
「応援にたびたび来ているから、顔見知りの方もたくさんいて…」
24日午後、横浜市のJR戸塚駅前の広場。トレードカラーのブルーの服に身を包み、民進党候補の応援に駆けつけた山尾氏は、こんな気さくな雰囲気で演説を始めた。
40代ぐらいの男性が食い入るように見つめていたが、一度の演説に数百人を集める人気議員もいるなかで、「聴衆は少なめ」といった印象だ。
そんな反応が分かったのか、自身が注目を集めるきっかけになった匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」の話題へ。
「私の顔みると『保育園落ちたの人』でしょって、そういってくれる方もいるんですね。私、これを予算委員会という場所で取り上げた。安倍さんは誰が書いたブログか俺は知らんと言った。名もない人の声には耳を傾けない、自分にとって不都合なつまらない声には耳を傾けない」