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民進党の蓮舫代表代行は13日午前、自身の台湾籍が残っていると確認したことを明らかにした。この問題では、苦し紛れなのか説明が二転三転し、本人の「政治家としての資質」に大きな疑問を持たせた。
当初から、女性誌「CREA」(1997年2月号)のインタビューに「国籍は台湾」という発言が記載されるなど疑問は多く、日本国籍取得の年齢も、記者会見やメディアによって「17歳」「18歳」「19歳」と異なっていた。
先週、Yahoo!ニュースの単独インタビューでは、父親が90年代半ばに亡くなったときの諸手続があったはずだが、「(父親の台湾籍は)詳しいことは何も聞いていません」「日本国籍ではなかったのかも知れませんが、はっきり分かりません」と言い出した。
これでは、「国籍という大事な問題を、きちんと意識して管理できない人物」と判断せざるを得ない。人寄せパンダや一方的な批判はできても、危機管理や記憶力の面からも、リーダーとしての粘り強い説得や交渉は無理だ。外交交渉にあたる首相や外相など任せられない。
それより気になったのは、民進党の危機管理能力だ。
今回の問題で、党として真正面から対応した様子が見えない。これが自民党だったら、熟練した幹部が「本人を守りきれるかどうか」について情報を集めて分析し、本人の将来に傷がつかないように誘導したと思う。
蓮舫氏や擁護派による「台湾籍を放棄しなくても、二重国籍ではない」という論拠の問題点についても書きたい。