山崎拓氏 僕が聞いた加藤紘一の最後の言葉 (1/3ページ)

2016.10.08

 政界引退から4年、回顧録『YKK秘録』を今夏に上梓し、盟友・加藤紘一氏を失った今、この男は何を思うのか。ジャーナリストの青木理氏が山崎拓氏にインタビューした。「YKK」のもう一人は小泉純一郎・元首相である。

 * * *

 選挙制度。世襲議員の増加。戦争の記憶の風化。これらが相まって政界の劣化が進行している。加えて言うなら、右肩上がりの成長期がはるか後景に遠ざかり、将来をしかと見通せない不安と焦燥が人々の間に沈殿している。昨今、評伝や発言録がベストセラーになるなど田中角栄が奇妙なブームになっているのは、そのひとつの証左なように私には思える。

 だが、山崎はこう言って首を振る。

 「僕はおかしいと思う。立志伝中の人物であることは認めるけれども、功罪があまりに大きい。功のボリュームも大きければ、罪も大きくて、相殺されてゼロだ」

 ――罪というのはやはり……。

 「金権政治ですよ」

 山崎が加藤や小泉とともに衆院議員に初当選したのは1972(昭和47)年。首相の座には当時、福田赳夫との「角福戦争」を制した田中角栄がいた。

 「当時、小泉は福田の書生だった。田中に敗れた晩、小泉は福田の酒に付き合った。金権選挙への呪いの言葉を聞いとるわけです。それが小泉の反経世会のDNAですよ」

 山崎もまた、強烈な情景を目の当たりにした。続けて山崎の話。

 「僕らよりも1期上に“田中チルドレン”の錚々たる面々がいてね。小沢一郎、羽田孜、梶山静六、奥田敬和、渡部恒三。我々が初当選したら、歓迎会みたいのをやってくれた」

NEWSポストセブン

 

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