東京都の小池百合子知事が25日、フジテレビ系「新報道2001」に生出演し、都立広尾病院の移転計画について「現時点で白紙」と述べ、見直す考えを表明した。この計画は、舛添要一前都知事時代に決まったが、決定までの経緯が不透明との指摘があった。小池氏によって、また新しい“都政の闇”に光が当たった。
広尾病院をめぐっては、1980年に建てられた現病棟など施設の老朽化を理由に、改築か移転が長年議論されてきた。築地市場の改築・移転問題とソックリだが、2014年の舛添氏の知事就任で急展開した。15年に閉館した青山の「こどもの城」の跡地を購入し、23年度をめどに「首都災害医療センター」として移転、新築する計画が決定したのだ。
この計画を進めるため、都は今年度予算に約370億円の用地買収費を計上した。総事業費は約900億円とも言われるビッグプロジェクトだ。
小池氏は番組で、この問題への対応を質問され、「これからどうするかは白紙」と語った。番組出演後、記者団に対し、「基本的にいったん白紙ということで、何が本当に必要なのか検討を続けていく。いろんな判断が必要になる」と述べた。
小池氏はすでに、移転に反対する医師らから意見を聞いている。東京五輪計画見直しを提案した調査チームと同じ役割を担う、「首都災害医療センター(仮称)基本構想検討委員会」も立ち上げており、計画の見直しに前向きとされている。
「都民ファースト」を打ち出し、常に都民に改革姿勢を示し続けたい小池氏にとって、豊洲新市場に続く“都政の闇”を暴く標的になりそうだ。





