【解剖 政界キーマン】安倍晋三首相 外交に執念も“態勢再点検”が急務 (1/2ページ)

2017.01.05

安倍晋三首相
安倍晋三首相【拡大】

★(上)

 「2役です。首相と外相の…」

 安倍晋三首相側近の自民党幹部はこう語る。外交に執念を燃やす安倍首相。2016年の外交トピックは終盤に集中した。

 「米大統領選への対応、日露首脳会談、そして真珠湾訪問。安倍首相に会うと、身体から圧を感じるような話をしていました。ただ、その前のめり感が、外務省や経産省などに影響を与え、政権基盤にマイナスにならないかという心配もある」(同幹部)

 この幹部がまず指摘したのが、米大統領選でのドナルド・トランプ氏の当選だ。外務省は選挙直前まで、情勢分析ができていなかった。

 「安倍首相は外務省に『もういい。自分でやる』と怒った。信頼する経産省を使って、ニューヨークのトランプタワーに入居している日本企業ルートで接触し、世界の首脳としては一番初めに会談した」(同)

 しかし、トランプ氏との会談で信頼関係を深めたかに思った直後、何とトランプ氏はビデオメッセージで、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の脱退」を宣言した。安倍首相はメンツを潰された。

 「まずは、トランプ氏勝利を予測できなかった外務省を経産省が批判し、今度は早く会わせた経産省に対し、外務省が『外交戦略が甘い』と批判する。そんな応酬が繰り広げられた」(官邸周辺)

 

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