中国の抱き込み工作も記録 佐藤栄作政権、激動の内幕 元首席秘書官の資料分析 (1/3ページ)

2017.01.30

楠田實氏
楠田實氏【拡大】

 戦後最長の政権を築いた佐藤栄作元首相の首席秘書官を務めた楠田實氏が残した約9万2千ページの資料を、神田外語大の和田純教授が13年かけて分析、分類し、「楠田實資料(佐藤栄作官邸文書)」として取りまとめた。楠田氏は在任中から重要文書を集積しており、激動期の昭和政治史で7年8カ月の長期政権を実現した要諦を解明する手がかりになりそうだ。

 「楠田資料」には、佐藤政権が取り組んだ最大の政治課題である沖縄返還交渉や、国連の中国代表権問題などで決断を迫られる日本政府の動向に関する文書が未公開分を含めて多く収録されている。「極秘」扱いの文書のほか、「未定稿」と書かれた検討段階の文書も含まれており、佐藤政権の政策決定過程もうかがえる。

 楠田氏は早大卒業後の昭和27年に産経新聞に入社。政治部次長を経て42年から佐藤元首相の首席秘書官を務めた。佐藤政権実現に向けて生まれた政策集団「S(佐藤)オペレーション」の中心的役割を担い、長期政権を支えた。

 平成15年に亡くなった楠田氏が自宅に残した資料は段ボール箱で102箱に上り、佐藤政権に関する資料は約60箱あった。ただ、時系列やテーマとしてまとまっていない文書も多く、和田氏が分析、整理して「件名目録」を付した。

              ◇

 昭和46年7月15日、ニクソン米大統領が当時国交のない中華人民共和国(中国)を訪問すると宣言した「ニクソン・ショック」は、世界の秩序を一変させる電撃的な発表だった。ニクソン政権は中国との交渉を同盟国である日本政府にも秘して進めていただけに、「楠田實資料」からは、頭越しの米中接近で受けた衝撃が生々しく伝わってくる。

 

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