【ドキュメント永田町】米軍警戒、北VXミサイルで数千人〜数万人犠牲も 政府関係者危惧する「暴発シナリオ」 (1/3ページ)

2017.03.15

金正恩氏(共同)
金正恩氏(共同)【拡大】

 日米同盟が、北朝鮮の弾道ミサイルへの対抗戦略を緊急構築しつつある。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の狂気の指示で、弾道ミサイル4発が同時発射されたことは、間違いなく「新たな段階の脅威」だからだ。日米が重大警戒する、猛毒の神経剤VXをはじめとする生物化学兵器を搭載したミサイルが直撃した場合、数千人から数万人が犠牲となる可能性があるという。国会は「平和ボケ」した審議を続けていていいのか。ジャーナリストの山口敬之氏が核心に迫った。

 「国連安全保障理事会の決議に違反し、事前通告もなく発射する国がわが国の近隣にある。政府は、こうしたことを事前に防ぐことが最大限、大事なことだ」

 菅義偉官房長官は13日の記者会見で、北朝鮮が6日朝、北西部の東倉里(トンチャンリ)からミサイル4発を発射したことを受けて、こう危機感をあらわにした。

 同時発射されたミサイル4発は、北朝鮮が公表した映像の分析などから「スカッドER」(射程延長型)だと分かった。4発のうち3発は日本の排他的経済水域(EEZ)内に、さらに1発は日本国土に最も接近した海上に落下したことも確認された。

 これが日米の関係者に与えた衝撃は少なくなかった。最も深刻なのは、ミサイル迎撃の難しさだ。

 発射直後、日米韓当局者の間では「ロフテッド(高角度)軌道で打たれた」「5発打たれたが、1発は発射直後に爆発した」「本来であれば射程1300キロほどの新型ミサイル」など、矛盾する情報が錯綜(さくそう)した。初期情報の混乱は、ミサイル迎撃の難しさを如実に示している。

 ミサイル迎撃は、まず射出時のミサイルから発生する高温を赤外線衛星が探知し、その発射方向と加速度から軌道を計算し、その想定軌道に向けて迎撃ミサイルを発射する。

 
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