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北の湖50万円で八百長…板井氏が持ちかけたと証言

 大相撲の八百長疑惑問題で、日本相撲協会と力士らが記事を掲載した週刊誌「週刊現代」の発行元の講談社などに約1億1000万円の損害賠償と謝罪広告を求めた民事訴訟で16日午後、元横綱の北の湖前理事長が東京地裁に出廷した。前理事長に先立ち、元小結の板井圭介氏が現役当時、横綱だった前理事長との取組で「八百長をした」と証言したが、前理事長は記事と同様、「まったくのうそです」と全否定した。

 黒のスーツに緑のネクタイ姿で法廷に現れた北の湖前理事長は、裁判長に深々と頭を下げて着席した。

 週刊現代は、大関貴ノ花(元二子山親方)が北の湖を優勝決定戦で破って初優勝した昭和51年春場所で、千秋楽の結びの一番と優勝決定戦の両方で八百長が行われていたとする記事を掲載した。

 北の湖前理事長はこの記事について問われると、「まったくのうそです」と内容を全面的に否定した。

 記事を書いたジャーナリストの武田頼政氏によると、貴ノ花夫人だった藤田憲子さんは「(貴ノ花から)400万円を用意してくれ」と指示されたとされるが、北の湖前理事長は「私はもらっておりません」と答えた。

 89年9月と91年9月には、二子山理事長(当時)が全力士と親方を集め、「無気力相撲について話をしたい」とする訓戒をしたとされるが、「そういうのは聞いておりません」と否定した。

 この日午前の法廷には、板井氏が出廷した。幕内に9年間いた現役時代には、70−80%が八百長相撲だったと打ち明け、「1回勝ったら1回負けなければいけないというルールに基づいて星のやりとりをしている。横綱や大関から金をもらって負けたことはもちろんある」と証言した。

 また、北の湖前理事長が現役だった84年7月の名古屋場所で1度だけ対戦したことがあるとし、このときも「八百長だった」と明かした。

 持ちかけたのは板井氏からで、「自分は現役時代、相撲に興味がなく、負けてもいいから話をつけてくれ。安くてもいい、50万円でもいいから星を譲りたい」と支度部屋が一緒で仲の良かった栃剣に話したという。また、「八百長相撲は多すぎて覚えていない。真剣の方が覚えている」とし、相撲界に日常的に蔓延していたことをうかがわせた。

ZAKZAK 2008/10/16

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