MENU

RANKING

モバZAKのご案内

iモード、EZweb、Yahoo!ケータイで大好評配信中

スポーツホーム > スポーツ > 記事詳細

  • イザ!ブックマーク
  • はてなブックマーク
  • livedoorクリップ
  • ブックマークに追加する

寝業にギブで来季限り…ボビー切り捨て“銭告”

5億円の高額年俸

 ロッテのボビー・バレンタイン監督(58)が4年契約の切れる2009年限りで退団することが決まった。球団側が、再来年以降は契約を更新しないというシーズン前としては異例の通告を行ったもの。契約更新を目論む年俸5億円監督を、球団側が先手を打って“完封”した形だ。レームダック(死に体)のまま指揮を執り続けるのに1年間は長過ぎる。今後何が起こるか、まだまだ予断を許さない。

 まさに青天の霹靂だった。「来季の外国人補強について球団と話し合うため」に緊急来日したバレンタイン監督は21日、千葉市内のホテルで瀬戸山隆三球団社長兼代表、石川晃副代表と会談。席上、「バレンタイン体制は来年(09年)まで。つまり来年がラストイヤーになるので、ぜひ有終の美を飾っていただきたい」とまさかの通告を受けた。

 フロント首脳2人は今月15、16日にロッテ本社で重光武雄オーナー、重光昭夫オーナー代行と話し合い、「チームには大改革が必要」との意見で一致していたという。

 これまでも虚々実々の駆け引きが続いていた。バレンタイン監督は今シーズン中から、4年契約の最終年にあたる来年のみならず、再来年以降の契約更新の確約を強く求め、球団フロントとの確執が表面化。瀬戸山社長も、11月1日付で現職に就任した石川副代表もダイエーホークス出身で、「球界の寝業師」の異名を取った根本陸夫氏(故人)の薫陶を受けた“チルドレン”。その辣腕ぶりは有名だ。

 バレンタイン監督は「私が就任してからの5年間でシーズンを通して勝ち越せるようになり、観客が増え、ファンが誇りに思えるチームになってきたところで、『すべてを変えていかなくてはならない』というのには驚いた」と疑問を投げかけつつも、「球団の新しい力であるセトヤマさん、イシカワさんが、チームにとって何が最善かを考え、その結論は私がいなくなることであるようなので、賛同したい」と皮肉っぽく付け加えるしかなかった。

 バレンタイン監督の年俸5億円が高過ぎるのは確か。1億5000万円とされている中日・落合監督の年俸が、「実は3億円」とささやかれるのがせいぜいで、監督就任初年度で日本一に輝いた西武・渡辺監督は、5000万円に過ぎない。

 しかも、ランペン・ベンチコーチ、サカタ2軍監督をはじめ、バレンタイン監督と連動して雇用された人件費、さまざまな経費を合わせると、年間8億円から10億円とも。一方、球団の赤字は昨年約28億円、今年は30数億円に上るといわれ、バレンタイン・ファミリーにかかる額は放置できない重荷となっていた。

【「死に体」でチーム空中分解も】

 バレンタイン監督サイドは05年オフ、メジャー球団からのオファーなどをほのめかしながら巧みに交渉を進め、4年総額20億円の大型契約を勝ち取った。当時は、ロッテを31年ぶりの日本一へ導いた采配、人心掌握術が注目され、ボビー本が多数出版されるほどのブームに。そんなタイミングで球団側がボビー斬りを敢行すれば、ファンの大反発は必至。球団側が足元をみられたのも無理はなかった。

 また、今年限りで解任すれば、来季の年俸5億円をドブに捨てることになり、球団側としては契約の切れる09年をもって“お引き取りいただきたい”という意向だ。

 とはいえ、1年間は長い。バレンタイン監督が求心力を失うのは避けられず、次期監督候補の名前が浮上すれば、そちらの顔色をうかがう選手が出てきたとしても不思議ではない。当然、優勝へのモチベーションが上がるはずもなく、空中分解の危険をはらむ。バレンタイン監督が契約期間を全うするかどうかも含め、来季のロッテは球界に前例のない予測不能のシーズンを送ることになる。

ZAKZAK 2008/12/22

スポーツニュース

もっと見る