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うるさいことも言う…横浜・仁志“ヒール役”志願

屈辱の最下位「おとなしい選手が多すぎる」

 シーズン94敗を重ね、首位巨人に36.5ゲーム差、5位のヤクルトにさえ19ゲーム離されての最下位という歴史的惨敗を喫した横浜。負け犬根性払拭へ、あの男が立ち上がった。巨人から移籍して3年目を迎える仁志敏久内野手(37)が、厳しい言葉で若いナインを締め上げることを宣言。あえて嫌われ役を買って出た格好だ。

 仁志ほどエリートコースを歩き続けてきた野球選手も珍しい。常総学院高で1年生の時から甲子園を沸かせ、早大では主将として東京6大学リーグ優勝を導いた。社会人野球きっての名門の日本生命に入り、全日本で4番も打った。巨人在籍11年間で優勝3回、日本一2回を含めAクラス8回。それだけに昨年のプロ入り後初となる最下位は受け入れがたい屈辱だった。

 8日に自主トレを公開した仁志は、一気に横浜ナインへの不満をぶちまけた。

 「悔しさが全く伝わってこない。優しい選手が多いというか、チーム内で厳しい言葉を聞いたことがない」「(横浜の)選手のほとんどが、入団以来負け越ししか知らない。勝つコツというのは、実際に勝たないと分からない。弱いチームが強くなるには、非常に面倒くさいこと、うっとうしいことをたくさんやらなきゃいけない。うるさいことも言われなくてはいけない。経験に関しては、僕と他の選手との間には差がある。疲れることだけれど、やはり常に厳しい言葉を発しながらやっていきたい」

 横浜は1998年に日本一の座を奪ったのを最後に、翌年から10年間優勝から遠ざかり、ここ7年はすべて負け越し、最下位5回。09年は本塁打王の村田、右打者の歴代最高打率で首位打者を獲得した内川がいても、チームとして機能しなかった。続投した大矢監督には、温和なイメージが付きまとう。

 球団関係者は「2年連続本塁打王の村田、エースの三浦を含め、ウチの選手は総じて素直だけれど、危機感が薄いのは仁志の言う通り。仁志が苦言を呈すれば、素直に聞くだろうけれど、どこまで心に響き、身になるかは別問題でしょう」と深刻さをうかがわせる。

 もはや“外様”だからといって遠慮している場合ではなくなった。仁志はかつて低迷していた早大の主将に就任し、7季ぶりの優勝へ押し上げた実績もある。果たして横浜再建の難事業にどう取り組むか。仁志のリーダーシップに期待したいところだ。

ZAKZAK 2009/01/09

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