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力士道に反する…“ウソつき横綱”朝青龍、言語道断

 当然の反応、いや、むしろ遅きに失したと言うべきかもしれない。

 千秋楽、NHKがテレビやラジオで日本中に生中継し、高視聴率を記録した朝青龍の優勝インタビューの中で、「自分は日本の横綱なので、(モンゴルに帰国は)しません」と言いながら、そのわずか2日後にさっさと帰国した“ウソつき横綱”の朝青龍(28、高砂)。

 26日に武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は、このことには直接触れなかったが、優勝決定直後、土俵上で両手をあげてガッツポーズをし、横審も問題視したパフォーマンスについて初めて「あれはやってはいけない」と強い口調で非難。「師匠は弟子に間違っていることをキチンと指摘し、こちらに説明に来なければいけない。これが初めてではない。指導者として恥ずかしいことだ」と高砂親方(元大関朝潮)の指導者責任に言及した上で、「今後、こういうことがあれば、理事会にかけることになる」と厳罰を示唆した。

 この武蔵川理事長の怒り、日本中が朝青龍のドラマチックな復活優勝にいろいろな意味で沸きあがった直後だけに青天の霹靂のように聞こえるが、「怒って当たり前だ」と協会関係者の大多数は受け止めている。

 勝っておごらず、負けて腐らず。これが大相撲界の基本的な精神構造。平成13年初場所、2年4カ月、14場所ぶりに横綱武蔵丸との優勝決定戦を制して優勝した横綱貴乃花は、場所中はずっとノーコメントで通し、千秋楽、すべての闘いを終えたあと、静かにこう話している。

 「力士道と言うのは、勝負を終えた者は語るべからず、と言うのが基本。それをあまり時代の流れで失ってはいけない。言葉ではなく、心と体で伝えるみたいなものがあってもいいじゃないですか。勝って笑って帰ったら、師匠に殴られますよ」

 まして、小さな子供たちも目を輝かせて聞いている全国ネットのテレビで公約したことを2日後には破るなんて、言語道断だ。

 最初は何気なく許した朝青龍の小さなわがままが、積もり積もって史上初の2場所出場停止と言う大騒動に発展してまだ1年半しか経っていない。ここでしっかりとクサビを打っておかないとまた、新たなわがままを生み、さらに朝青龍に続く白鵬や日馬富士、杷瑠都ら、将来性豊かな外国出身力士に悪影響を及ぼす。

 29日、武蔵川理事長は、安易に帰国を許可した高砂親方と相撲協会内で会い、土俵上のパフォーマンスについて注意することになっている。その際、この“ウソつき帰国”にも触れるはず。今後の成り行きが注目される。

ZAKZAK 2009/01/29

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