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岩隈、気迫69球! 6回零封“赤い稲妻打線”を手玉

侍ジャパン救った!!

 【サンディエゴ(米カリフォルニア州)18日(日本時間19日)=米沢秀明】WBC日本代表は2次ラウンド1組の敗者復活2回戦でキューバと対戦。5−0で勝ち、ベスト4進出を決めた。先発の岩隈久志投手(27)=楽天=が、負ければ敗退の大一番で、6回5安打無失点の快投。前日韓国に敗れたチームを奮い立たせた。侍ジャパンは1組1位突破をかけて、19日(日本時間20日午前10時開始)に再び韓国と激突する。

 背水のマウンドを託された岩隈が、重圧をはねのけた。霧が立ちこめるペトコ・パークのマウンド上でときおり笑みさえ浮かべ、強力キューバ打線を封じ込んだ。負ければ敗退という、のるかそるかの一戦。自らテーマに掲げる「責任」を立派に果たす投球だった。

 140キロ台半ばの直球と変化球を巧みに投げ分け、“赤い稲妻”と恐れられる打線を手玉にとる。1回は2死から3番グリエルに中前打を許したが、続くセペタを投ゴロに打ち取る。4回には、四球と安打で2死一、三塁のピンチを迎えたが、7番アンデルソンを決め球のフォークで三振に斬ってとった。6回も2死から5番セスペデスに右越え三塁打を打たれたが、6番デスパイネをシュートで投ゴロ。

【原監督は“つなぎの4番”】

 6−0で勝った15日の2次ラウンド1回戦のキューバ戦でも、中継ぎで1回を無失点。この日も6回計18アウトのうち、内野ゴロが15と持ち味を存分に発揮し、窮地に追い込まれた原監督はじめ、日本を救った。

 昨年の北京五輪に出場した星野ジャパンでは、代表から思わぬ落選。「ここを目指してきた。責任感のある場所で戦えるのがうれしい」と、人一倍の思いを胸に大会に臨んでいる。昨季は21勝4敗で沢村賞を獲得した右腕は、200回以上を投げ、被本塁打が3本だけだった。その安定感は、大舞台でも変わらなかった。

 前日の韓国戦に完敗した日本ベンチには、悲壮感が漂っていた。絶対に負けられない…。この日、4番に復帰した稲葉はじめ、控えの片岡、亀井ら数選手がユニホームのすそを上げたクラシックスタイルで登場。「流れを変えます」と験を担いでまで、必勝を期した。発熱により2次ラウンドを欠場していた中島も「2番・遊撃」で先発出場。「大事な試合で暴れたいと思います」と意気込んだ。

 1回の3失点をはね返せなかった前日の韓国戦の反省から、原監督は“つなぎの4番”を置くことで、もう一度打線の奮起に期待を掛けた。「後ろは振り返っていられない。少しでも調子がいいと思われる選手を使っていくしかない」と伊東総合コーチは話した。

【韓国と今大会4度目の激突】

 それが4回に実を結ぶ。1死後に青木が安打した後、稲葉が右越えの二塁打を放って二、三塁と先制機を広げた。5番の村田が浅い中飛で好機がついえたかに見えた後、6番の小笠原が中堅深く放った当たりが霧でボールを見失うかのようにセスペデスが落球し、待望の先制点が入った。岩隈が作った流れを、キューバに渡さなかった。

 五輪ではバルセロナ大会以降、3度の金メダルと2度の銀メダルを獲得するなど、国際大会では無類の強さを発揮してきたキューバ。今年は革命50周年にもあたり、カストロ前議長から「精神力の重要性」を強調されるなど、必勝が義務づけられていた。そのキューバにとっては、主要3大会では初めて4位以下という屈辱だ。

 ベスト4入りを決めた日本は、19日に1組1位突破をかけて、韓国と今大会4度目の激突に挑む。前日の敗戦後、日本に勝った韓国が、太極旗をマウンドに突き刺した。これを見た岩村は「それをやってくれたおかげで前回も優勝できた。その悔しさを持って戦いたい」とリベンジを誓った。今大会1勝2敗と負け越している韓国に勝てば、準決勝の相手は2組2位の米国。勢いに乗った侍ジャパンが、V2へ向かって再び上昇気流に乗った。

ZAKZAK 2009/03/19

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