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意外?に高評価なのは…09年セ・リーグ順位予想

新球場効果? 道頓堀の“助っ人”?

 WBC連覇に沸く日本プロ野球が、いよいよ3日、セ・パ同時に開幕する。世界一に輝いた原監督率いる巨人は? 昨季大どんでん返しを食らった阪神の逆襲は? 今季の優勝チームは? 職場で、アフター5で野球談義花盛りの中、夕刊フジが誇る評論家、取材陣が今季のセ・パ両リーグの順位を2日間に渡って完全予想。きょうは「セ・リーグ編」です。

【須藤豊(夕刊フジ評論家)】

須藤氏

 巨人には、これで優勝できなかったらおかしい、と言いたくなるほどのメンバーがそろった。M・中村の加入で中継ぎ陣が厚みを増し、先発要員として補強した前ヤクルトのゴンザレスも、必ず役に立つはずだ。昨年のラミレス、グライシンガーの加入といい、巨人はヤクルト様々である。

 そのヤクルトには意地を見せてほしいのと、由規、一場といった若い戦力の台頭を見込んで、2位に推す。阪神は、矢野の右ひじの不安がチームにとっても致命傷となりかねない。真弓新監督が金本、下柳らアラフォー世代のベテランを気遣いなく使いこなせるかも、懸念される所だ。

 巨人の“死角”も指摘しておきたい。「阿部の肩」である。昨季終盤に負傷した右肩はどこまで回復しているのか。開幕の相手が、赤松、天谷、東出ら俊足ぞろいの広島。阿部は、いきなり試練を迎える。

【江尻良文(編集委員)】

 評論家諸氏の予想では、ダントツで巨人1位だが、肝心の先発投手陣に不安がある。ある程度計算できるのは、グライシンガーと内海の2人に高橋尚くらい。木佐貫、東野、栂野、西村、福田らは投げてみないとわからない。

 一番の不安点は原監督の燃え尽き症候群。

 WBC連覇で精も根も尽き果て、ペナントレースで再点火するのは、難しい。リーグ3連覇、悲願の7年ぶりの日本一奪還どころか、原監督復帰初年度の2006年以来、3年ぶりのBクラス転落の危機に直面するだろう。

 WBCに選手を1人も派遣せずに、2年ぶりの日本一狙い1本にかける落合監督率いる中日が本命になる。エース川上、4番ウッズ、中村の3人が抜けても鼻息の荒いオレ流監督が、憎まれっ子、世にはばかる。下馬評が低いと頑張る阪神が対抗馬になる。

【塚沢健太郎(野球担当)】

 問題は2位に何ゲーム離して勝つか−。昨年、巨人は首位阪神と最大13ゲーム差つけられながら、ひっくり返して最終的には2ゲーム差をつけて優勝。今年は開幕時に15ゲーム差のハンデがあってもいいぐらいだ。上原が抜けたが、昨年もいなかったようなもので、穴はたいしたことはない。打線も含めて死角は見当たらない。

 一方で中日、阪神の戦力ダウン、高齢化が加速しており、昨年までのような巨人と互角の戦いは難しい。ただ、クライマックスシリーズを争う2位以下は大混戦となるのは間違いない。

 巨人は球団新記録の92勝を達成し、90年の9月8日より早い史上最速で優勝を決める可能性も。星の食い合いになる他の5チームがいずれも勝率5割以下になることもある。

【宮脇広久(野球担当)】

 1位は広島とみる。チーム打率は、CS進出を逃した昨年でさえリーグトップの.271。両翼91.4メートルの広島市民球場から、左翼101メートル、右翼100メートルの新球場へ移ることにより、機動力を生かした攻撃に拍車がかかるはずだ。

 巨人と広島とでは、補強にかける額が両極端だ。ひと一倍の“経営努力”を傾ける巨人の投資戦術にも敬意を表したいが、一方で広島の、乏しい資金から大きな成果を生み出そうとする工夫に注目したい。不況下でサラリーマン諸氏はやれ経費節減だ、やれ夏季賞与大幅ダウンだと、金銭面で閉塞感を味わっているはず。

 そんな中、WBCの連覇達成に続いて、広島のようなチームが頑張れば、日本を元気にできるのではないか。

【笹森倫(野球担当)】

 巨人・原監督がどうもおかしい。世界一に輝いて凱旋帰国してからというもの、言動に余裕が満ちあふれている。金メダルとともに大きな自信を持ち帰ったようだ。戦力は、ずぬけている。

 一方、WBC戦士には熱戦の反動も懸念され、“無傷”の中日が有利との見方も。だが、他球団のファンは中日を「勝てば当然、負ければ失態」と受け止める。人気のマスコット「ドアラ」といえども、今季は敵役を引き受けねばなるまい。

 巨人に死角があるとすれば、昨季の「メークレジェンド」の残像か。11.5差を逆転した「メークドラマ」翌年の1997年は、序盤で出遅れても危機感が薄く、「今度はメークミラクルだ」と騒ぎながらV逸している。

 対抗は、下馬評が低い阪神が不気味。新外国人のメンチより道頓堀から出てきたケンタッキー州出身の“助っ人カーネル”のパワーが気になる。

【上阪正人(関西・野球担当)】

 大阪・道頓堀川からケンタッキーフライドチキンの「カーネルサンダース人形」が24年ぶりに発見された。1985年の阪神の日本一達成の熱狂とともに川に投げ込まれ、行方知れずだったカーネルおじさんは、きっと、リニューアルされた甲子園でフライドチキン片手に思いっきり野球を楽しんでくださいよ−と、PRするために地上に姿を現したに違いない。

 ちなみに一時“身柄”を預かっていた大阪市関係者によると、85年の一件以降も各地でカーネル人形の盗難が続出。今回発見されたものも、当時投げ込まれたものではない可能性もあるそうだ。しかし、ここは迷わず、85年のセ・リーグ順位をそのままチョイスした。

ZAKZAK 2009/04/01

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