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ノムさん毒ガス「オマエのせいだ」…虎打線“崩壊”

交流戦最下位転落

 さっぱり調子の出ない阪神は2日、楽天戦(Kスタ宮城)に2−3で敗れ、ついに交流戦の単独最下位に転落した。試合前からかつての虎の指揮官、楽天・野村克也監督(73)得意の“ささやき戦術”が炸裂。新井貴浩内野手(32)ら、毒を盛られた虎打線は残塁の山を築いた。

 阪神の負けは、試合をやる前から決まっていた?! 相手ベンチにドッカと座る野村監督は、1999年から2001年までタテジマのユニホームを着たかつての虎の指揮官。真弓監督はじめ、新井、赤星、藤本、桧山、金本らが楽天ベンチへ表敬訪問したが、相次いで“毒ガス”を浴びるハメになった。

 野村監督「マスコミに相当、いじめられているみたいやね。うわさで聞いてるよ」

 真弓監督「そんなことないですよ。応援してもらっています」

 さすが真弓監督は、シレッと切り返したが、対照的に完全にしてやられたのが、木戸ヘッドコーチとともにあいさつに訪れた新井だった。

 野村監督「阪神が打てないのは、オマエのせいだとうわさしとったんや。なあ木戸、コイツのせいなんか?」

 新井は、2006年の日米野球で、日本選抜チームの一員として野村監督とともに戦って以来、対戦のたび、あいさつを欠かさない。しかし、チーム状態とともに、自身のバットも打率2割2分台と湿りっ放しだけに、野村監督の言葉は、ズシンと心に突き刺さった?

 試合では、3回1死一、二塁の場面で遊撃内野安打を放ったものの、あとはさっぱり。一打同点の7回2死二塁の好機では二ゴロ。4打数1安打と、クリーンアップの役割を果たせず、打線は計9残塁と拙攻を繰り返した。元気がない新井について、和田打撃コーチも「チャンスを作ったら逆にそれで重くなってしまった。イケイケなのに、気負って苦しくなっている」とお手上げモードだ。

 新井のバットの振りを一段と鈍らせた野村監督お得意の「ささやき戦術」。現役時代からマスク越しに打者にささやき、相手の集中力を乱す心理戦だ。私生活に関するネタ探しに、東京なら銀座、大阪なら北新地の高級クラブに足を運び、対戦する選手らの情報を仕入れたという。それほど徹底し、経験を積んできた“ささやき”に、新井はイチコロだった。

 敵将の口撃にやられた新井のスランプ脱出のカギはメンタル面にあると真弓監督も説く。「(自分は)現役時代から、苦手だなと思う投手というのはいなかった。やる前から『やりにくい相手だ』なんて、考えてるようではダメや。抑えられても『今回はたまたまや』と思っていた」と気持ちの素早い切り替えが必要だと分析する。

 この野村監督の“ささやき戦術”を、往年の猛者たちは打ち破ってきた。故大杉勝男(元東映)は「うるさい」と一喝し、長嶋茂雄(元巨人)は違う話を持ち出し“ささやき返し”。白仁天(元東映)は耳栓をして打席に入ったという。新井も楽天戦には、耳栓が必要か?!

【精神面の強化必要】

 真弓監督がすすめる気分転換。新井にとっては、総合格闘技の観戦だ。トップクラスの有名選手の試合よりもデビュー間もない若手有望選手に目をつけ「この選手は将来強くなる」と解説を披露してくれるほどのプロ格闘技通。ここは格闘技のDVDでも見て…。今季第1戦ではしてやられたが、格闘技ばりの闘志で、野村監督の“ささやき戦術”に立ち向かいたいところだ。

ZAKZAK 2009/06/03

野村 楽天

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